eBayや海外販売での決済といえば、PayPalを使うことになるわけだが、USドルで決済された金額を日本円の口座に資金移動して最終的に売上として計上することになる。
で、口座に資金移動するときに例えば$1000がPayPalの残高としてあった場合、これを日本円換算すると、本日の通貨レート118円とした場合、118000円になる予定なのだが、実際にはもっと少ない金額で表示される。
なぜかというと、PayPalには独自の為替レートをもっていて、市場の為替レートとは異なる。
PayPalには為替手数料という名目で2.5%がチャージされる。
この2.5%は、ウェブサイトの決済手数料の項目には表示されているのだが、取引詳細画面には2.5%という文言や手数料がひかれた形跡が一切ない。ユーザーとしてはどこでこの2.5%をひかれているのが疑問だ。
ここで気づいた人はものすごく感がいい。
実は1ドル118円という為替レートに対して2.5%をチャージしているのだ。なのでユーザーは2.5%を取引内容からは一切表示されない。
すでに取引がされた為替レートそのものに2.5%がチャージされている。
そこで、先日私がPayPalに電話で聞いた内容をそのままお伝えすると、、、
では、市場の為替レート118円の2.5%は 118 * 0.975 = 115.05
しかし、PayPalの管理画面だと113.851 で一致せず。
0.1円~0.5円ぐらいの誤差なら許容の範囲だとしても、実際には4%ほど市場為替レートと比較するとチャージしていることがわかった。
何が言いたいのかというと、eBayや海外販売でPayPalを使って外貨を受領するときは、このようにな計算式を留めておくとよい。
①決済手数料 外貨に対して |
3.9% |
②為替手数料 自国通貨に対して |
4% |
①は外貨に対してチャージされる決済手数料である。これは公式にアナウンスされているPayPalの海外決済手数料だ。
$1000を受容したら、あなたのPayPalアカウントには$996.1が入金される。
②は$996.1に対して日本円であなたの口座に資金移動するときにドルと円の為替変換にかかる手数料である。仮に1ドル118円なら$996.1 = 117539円となるが、PayPalレートだと1ドル113円なので112559円となり、4980円ほど為替手数料でチャージしている。
1000ドルを受領した場合、あなたが得られるお金は112559円となる。
では、この計算式を前提にeBayで$1000(118000円)を売り上げた場合、あなたの財布にいくら入るのか、計算してみよう。
$1 = 118円 で計算を前提とする。
①PayPal決済手数料 外貨に対して |
3.9% | $3.9 |
②eBay決済手数料 Final value fee |
10% | $100 |
PayPal残高 | $896.1 | |
③為替手数料 自国通貨に対して |
4% | 101259円 |
上の図は$1000を受領した場合にかかる全ての手数料だ。PayPalの$3.9とeBayの$100を足して$103.9となり、あなたのPayPal残高は$896.1となり、これを日本円に換算すると101259円となる。手数料の料率は最終的に約14%となる。実際の商取引には、配送費用やEMSの保険などの経費がかかる。
つまり、何が言いたいのかというと、外貨でビジネスをするなら、概ね15%から20%の手数料はチャージされても利益を確保できる商品であれば問題ない。ただし、上記の計算式は、当日に代金決済をし、当日に代金を引き出した時のケースなのだが、実際には代金受領後約21日間はPayPalの口座から資金が凍結され、引き出しはできない。
なので、為替手数料は売り上げたときは118円でも引き出し時に115円とかで最終的に110円ぐらいになる可能性もあるので、何度も繰り返しになるが、15%から20%の手数料はチャージされても利益を確保できる商品でないと海外販売は難しいといえるだろう。
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