eBayが開始したのは1995年。全てはオークションによる販売でした。その頃から時代に添った様々な変化をもたらし続け、今現在Fixed Price(固定価格)が台頭してきていることは、eBayが利用者のニーズに合わせ続けてきた企業努力の結果の一つでしょう。先週の記事では、eBayの最新フィナンシャル発表を確認しましたが、オークション商品よりもFixed Price商品が売れていることは、発表された数字の通りでした。自分の商品には、どういった販売方法がいいだろうと悩む人もいるかもしれません。しかし、売買目的や商品種類によって、それぞれ異なった売り方を選択することが適切なのです。販売方法における様々な長所と短所を見ていきましょう。
オークション式の場合。最初に価格を低く設定することで、沢山の買い手(入札者)がやってきて、値段がどんどん上がっていきます。こういった“オークション”という名前通りの状況は、なんと近年では当然とされておらず、本来の目的である競り売りが行われずに一つの入札で終わる方が多くなっているようです。オークションと銘打っているものの、今後ますます珍しくなっていくという見方もあるようです。
このように廃れてしまったように見える“オークション式”ですが、そんなことはないですよ!有利が全くないわけではありません!オークション式はFixed Priceよりも出品手数料が低く、更には商品が売れた場合のみ出品手数料を払うことになっているので、試験的な商品への反応を見たい時に便利なのではないでしょうか。戦略的有利と言えば、ホリデーシーズンを狙ってオークション期間を1週間くらいの短期間に設定してみることです。クリスマスシーズンにクリスマスグッズを短期間出品することで、どうしても25日までに必要なグッズがある人を急かし、駆け込んで入札してくれる例があります。数が限られている需要より供給の少ない商品(切符、サインが付いた物など)の場合は、競りによって適正価格を市場が設定してくれるので、商品価値を知らないままに出品し、後で価値を知って大損したような気持ちにならずに済みますよね。これこそオークション式の利点です。オークション式は消費者の心理を活かすことで、更なる利益を発生させることが出来るというわけです。
一方で、昨今の流行“Fixed Price式”にも有利が多いです。多いからこそ、今の流行になっているんです。Fixed Priceの商品はオークション商品よりも長い間リスティングされており、Google検索の検索結果にも表示されるようになります。このところ多くの買い手がeBayではなく、Googleの検索結果から商品を見つけるようになってきているようなので、商品ページへの閲覧数が当然の如く増加します。こちらはオークション(ここまで説明したような即決ではなく、競りとしての)と違って待つ時間がないので、沢山の時間が掛かる国際売買にも有利でしょう。そして、Fixed Priceの商品は30日間リスティングされますが、その期間が終われば自動的に更新され、自分で再びリスティングしなくても済みます。特に、大量の商品を販売している売り手には手間が少なくなり、おすすめです。
参考サイト:http://www.examiner.com/article/should-ebay-sellers-use-auction-style-or-fixed-price-listings