イギリスの見逃せないXmasシーズンのTVコマーシャル8編


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イギリスのクリスマスシーズンのコマーシャル競争はますます派手になってきているようだ。John Lewiss、Harrodsは有名で、さらに参加する企業が増え続けている。
ヨーロッパの人を引き付けるイギリス流マーケティング戦略、毎年恒例のクリスマスコマーシャルとはどういうものなのだろう。今後ヨーロッパへの進出に興味のある方などの参考になるのでは。
今回はイギリスのクリスマスTVコマーシャルを見てみよう。

 

1.John Lewis コマーシャル

John Lewis は毎年クリスマスシーズンになると最も話題になる注目のコマーシャルで有名だ。
今年は“The man on the Moon”というタイトルで涙をさそう感動的な内容に仕上がっている。最後に“愛情たっぷりのクリスマスに”というフレーズを付け加えている。
月に住むの孤独な老人が見知らぬ少女にプレゼントをもらって涙している場面である。

 

2.Sky movie コマーシャル

Skyはイギリスの大手のブロードバンド会社である。
このCGIを巧妙に使った90秒のコマーシャルは、ロージーという名の少女が、クリスマスに必ず食べる野菜のスプラウトを、どうにかして避けようと空想の世界への旅する展開で、有名なストーリーの中の主人公になってスプラウトを撃退する話になっている。
このCGIコマーシャル制作には532人のアーティストやアニメメーターなどが携わっている。

 

3.Burberry コマーシャル

ベッカムとビクトリア夫妻の次男、ロメオ・ベッカム君がメインのこのコマーシャル、ビリーエリオットのミュージカル15周年記念として制作された特別記念コマーシャル。
モデルのナオミキャンベル、エルトンジョン、ダウントンアビーの女優のミッシェル ドッカリー、俳優・プロデューサーのジェームスゴーデンなどの豪華メンバーが登場するゴージャスな仕上がりになっている。

 

4.Paypal コマーシャル

Paypalは、2人の少年がクリスマス両親がクリスマスショッピングに出かけないのでプレゼントをもらえないのかと心配しているところから、最後は全てのお買い物をオンラインでPaypalで済ませていることでハッピーエンドになるストーリーになっている。

 

5.Littlewoods コマーシャル

モデル・シンガーのMyleene Klassがピアノを弾く美しい仕上がりになっている。グランドピアノに映し出される月も綺麗だ。 

 

6.ALDI コマーシャル

ドイツの安価なスーパーマーケットを展開するALDIだが、サウンドオブミュージックの“Fabourite Things”の音楽で誰もが温かいクリスマス気分になるような仕上がりになっている。

 

7.Harrods コマーシャル

毎年注目のイギリス高級老舗デパート”ハロッズ”のコマーシャル、小さくて自信のない子ネズミが、彼にだけできる事を見つけ、自らクリスマスのライトアップをするといった心温まる内容になっている。

 

8.Lidl コマーシャル

このLIDLもALDIと同じく安価なスーパーを展開しているが、クリスマスシーズン特有の課題に焦点をあてている。
残り物をどうするか、サンドイッチを作ってみる、絡まったライトのコードをほどく、雪だるまを作る、などなどの様々な人間模様が再現されている。

 

まとめ

製品を売り込むというよりは、企業ブランドイメージを印象づけるものとして、温かさ、やさしさ、愛情、感動と涙などがテーマである。
人々が求めているものを与えてくれる。全ての人がハッピーになれる。心に響くような話の展開。もう一度、見てみたいと思わせるものばかりである。
毎年、イギリスのこのクリスマスシーズンのコマーシャルは話題になり、その年のベスト10が様々なメディアで掲載され話題になる。
今年の一番の注目のJohn Lewisは、7百万ポンド(約1億8千万円)をこのクリスマスキャンペーンに費やしている。
コマーシャルの中の “Show someone they’re loved this Christmas”は、イギリスのお年寄りへのチャリティー活動“AGE UK”のキャッチフレーズを引用。寄付や奉仕活動の盛んなイギリス国民の心を掴んでいる。店頭のマグカップやギフトタグやカードは全て寄付されるというものだ。
このコマーシャルの撮影はイギリスのハリーポッターが撮影されたWatford近くのスタジオで撮影され、さらに、セッティングは、スターウォーズを手掛けたチームForce Awakens。シンプルなストーリーの中に様々な思いが込められている、こだわりの作品である。

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