平成24年(2012年)時点の総務省の通信利用動向調査によると、ネットショッピングを利用する人の割合は20代~40代では、男女とも6割を超えています。また、同年度のネットショッピングの売上も、前年度比16%増の約10兆2,000億円規模と、ものすごいペースで伸びています。
このように、どの企業にとってもEコマースサイトが必要不可欠な時代、売上を伸ばすためには、どうしたらよいのでしょうか?ここで大切なのが「コンテンツマーケティング」なのです。
企業のウェブサイトにあるコンテンツが、消費者にとって役立つものであれば、そういった情報を掲載しているサイトは有益なものだと体感しているネットユーザーが自然とやってくるようになります。このようにしてネットユーザーを集める導線を作るのが「コンテンツマーケティング」です。
そこで、今回から4回にわたって、自らも数々のEコマースサイトを運営してきた経営者であるEzra Firestone氏のコンテンツマーケティング講座から、そのエッセンスをご紹介したいと思います。「初心者のための」といいながら、決して初心者向けだけではない充実した内容ですので、Eコマースサイトでの売上アップを目指す方は必見です!
イントロダクション:コンテンツマーケティングが担う役割とは?
Eコマースサイトの売上アップに大切なこととは何でしょうか?それはできるだけたくさんの人にウェブサイトを「見てもらい」、「商品を買ってもらい」、「リピーターになってもらうこと」です。3つめのリピーターになってもらう、というのは見落とされがちですが、満足した顧客は何度も購入してくれることが多いですし、口コミ等で他の顧客を呼び込んでくれたりもします。
そして、コンテンツマーケティングはこの3ステップを成功させるための戦略です。これを理解したうえで、Lesson 1では、ウェブサイトを「見てもらう」、つまりトラフィックを増やすためにするべきことを確認していきます。
Lesson 1:検索エンジンを知り尽くせばSEO対策はバッチリ!
SEO(Search Engine Optimization)とは、サーチエンジンの検索結果の上位に自らのウェブサイトが表示されるように工夫すること、また、そのための技術やサービスのことを言います。したがって、SEOがうまくいけば、自社のウェブサイトや商品がユーザーの目に触れる機会が増えるということです。
まずは、検索エンジンのしくみを知る
日本ではYahoo!JapanとGoogleで検索エンジンの約9割を占めているので、この2つの特徴を知れば事足ります。検索エンジンは、世の中にある情報を系統立て、検索した人の望む結果が出るように情報を整理整頓する役割を担っています。
例えば、Yahoo!Japanで「圧力鍋」と検索した次の結果を見てください。
黒い囲みにはリスティング広告、緑の囲みにはキッチン用品の情報サイト、赤の囲みにはウィキペディア、青の囲みにはレシピ、といったようにさまざまな情報が表示されます。
さらに、画像や動画などタブを変えると、それぞれの検索結果が出てきます。ユーザーが求める商品を探す際に、一般的にする検索行為ですね。
ポイントは、優れたコンテンツ→露出度の増加
したがって、「圧力鍋」を求めるユーザーに自社サイトや自社商品を見てもらいたいなら、検索結果に出てくるさまざまな種類の情報に、できるだけ多く表示されるような対策が必要。
これまで一般的にSEOというと、検索結果で上位にランキングされるために、サイト上に特定のキーワードを数多く散りばめたり、他のサイトからのリンクを増やすといった対策を採るものでした。
しかし、現代の検索エンジンにおいては、「ネットユーザーにとって役立つ情報が掲載されているサイト」を優先的に表示するためのアルゴリズムが働いています。
従って、テキストで表現する以外にも、独自の画像や動画などを活用した、ユーザーにとって有益なコンテンツを作成し、自社サイト以外にもアマゾンや楽天などのショッピングサイト、その他の価格比較サイトなどに掲載することで露出される機会は増え、結果として有効なSEO対策として機能します。
次回のテーマはコンテンツ作成のポイント
トラフィックの獲得には、コンテンツの作成とその露出が大切だとわかったところで、次回は、いよいよコンテンツ作成のポイントへと進みます。
コンテンツマーケティング記事一覧
参考:
・Lesson1:How Google Search Works and Content Marketing
https://ecommerce.shopify.com/guides/content-marketing/how-google-search-works
・Lesson1:The State of Search: SEO and Content Marketing
https://ecommerce.shopify.com/guides/content-marketing/the-state-of-search-seo-and-sem
・インターネットの利用状況・目的:家庭内・外、端末別、性別・年代編(総務省 平成24年通信利用動向調査)
http://blog.fides-cd.co.jp/article/367580994.html
・アマゾン、ネット通販で売上高国内トップと判明 激化する楽天との攻防
http://biz-journal.jp/2013/02/post_1535.html
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