コンテンツマーケティングと言うからには、ただ単に商品を並べるだけではない、魅力的コンテンツを作成し、ユーザーに発信する必要があります。キーワードは「ユーザーと対話するコンテンツ」です。魅力的なコンテンツは、トラフィック・コンバージョン・リピーターを生み出します。では、コンテンツ作成の際のポイントを順に見ていきましょう。
「ユーザーと対話するコンテンツ」にするためのポイント
1. キーポイントは「継続」
まずは、自社の商品やサービスに関心を持つ一定のグループ、コミュニティを惹きつけるようなコンテンツを作成する必要がありますが、その際、コンテンツの内容にかかわらず、「定期的に」「継続的に」発信し続けることがとても重要です。人間は定期的に会う人に対して親近感を覚え、関係を深めていくものです。普段の人間関係同様、コンテンツマーケティングにおいても、常に一定の間隔を置きながら、継続的にアプローチされると、その企業に対して信頼感が生まれ、購入につながるのです。
2. 「動画」を作ってみる
そして肝心のコンテンツです。もちろんブログの記事でもよいのですが、最も効果的なコンテンツは「動画」なのだそうです。動画は他のメディアにコピーしやすく、音声だけを抜き出すこともできますし、何より人々にアピールする力が強いのも魅力です。「動画」といっても構える必要はなく、スライドを合成したものでも十分効果的です。
動画を作る際には、自社商品に関心を持つユーザーにとって、興味のある話題や生活に密着した問題などを取り上げましょう。特定の業界に身を置く会社として、業界の状況やそれを踏まえた自社ならではの意見を述べる内容というのが一番効果的です。
また、何かを教える内容の動画も人気があります。関心の高いトピックに関する最新情報や、商品やサービスに関するおすすめ情報などを厳選してランキング付きで掲載すれば、興味のある人はチェックします。もう1つ効果的なのは、「舞台裏」を伝えるタイプの動画です。職場の舞台裏、商品開発の舞台裏、ショップの舞台裏など、人々はたいてい「舞台裏」に弱く、覗いてみたいという心理からつい見てしまう、人気の高いコンテンツです。
他にも、専門家やデザイナーなどへのインタビュー、商品の上手な使い方を教えるハウツーものなど、ユーザーの関心を引きそうな、さまざまな種類の動画を考えてみましょう。
よい例が日本を代表する化粧品メーカー、資生堂のウェブサイトです。資生堂では、さまざまな専門サイトを設けて、それぞれにうまく動画を活用しています。
グローバルブランド「SHISEIDO」のブランドイメージやテクノロジーなどを伝えるためのページには、各商品のプロモーションCMやメイクアップアーティストのインタビュー動画などがアップされています。
また、スキンケアやメイクアップの方法を教えるためのウェブサイトの動画も充実しています。
さらに、55歳以上の美容情報、生活スタイルを提案する「サクセスフルエイジング」というサイトでは、草刈民代など年を重ねて美しく輝く女優3名のスペシャルムービーをトップにかかげ、ブランドコンセプトを表現しています。メイクアップの方法などとともに商品を紹介するなど、動画を使っていない部分でも読者を惹きつけるコンテンツが満載です。
他にも、ブライダルショーの裏側など、さまざまなタイプの動画を活用しているので、参考にするにはとてもよい事例ではないでしょうか。
3. ハイクオリティなものを作る必要はない
資生堂の例は参考になりますが、大切なことは、商品の作り手・サービスの提供者として自分たちのコンセプトをいかに伝えられるかです。その場合、必ずしも高品質の動画である必要はないのです。
最近のパソコンは高機能で、カメラが搭載されているモデルも多く、動画を作成・編集するためのソフトもあらかじめインストールされていたり、もしくは簡単にダウンロードできたりなど、パソコンが1つあれば(もっと言えばタブレットやスマホでも)簡単な動画を作成することができます。欲を言えば、音声を拾うためのマイクはあったほうがよいですが、なくても何とかなります。
さまざまな企業の動画を参考に、自分たちならどのような情報を発信、提供できるのか、その部分はやはり、自分たちでアイデアを絞りだすしかありません。そして絞り出したアイデアを、形にする実践が大切なのです。
コンテンツを作ったら
コンテンツが作成できたら、それをどのようにユーザーに伝えるのが効果的なのか、次回以降はその手法をご紹介します!
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