海外向けEコマースをやる時の業務上の事故について知っておくべき保険他


海外向けECサイトをこれから運営する方も、現在運営している方も、海外販売には納品上の事故がどうしてもリスクとしてあります。商品が届く前に壊れてしまったり、商品を利用した消費者から想定外のクレームが届いたりと、国内では考えられないクレームが発生する事もあります。

日本国内では、現在海外向けEコマース事業者に対して紹介する便利な保険的サービスを本日は紹介します。

PayPal セラープロテクション 無償

PayPalセラープロテクションとは、買い手がペイパルで商品を購入した際、買い手から未承認取引や商品未受領に基づくクレーム、チャージバック、支払いの取り消しがなされた場合、適用条件を満たせば保護されるプログラムです。詳しくはホームページをご覧下さい。
現在、Live Commerceに実装されているPayPal決済(エクスプレスチャックアウトでは2013年11月22日現在)ではセラープロテクションの要件を満たすようになっております。
 

EMS損害賠償保険 2万円までは無償

EMS損害賠償保険とは、万が一、EMSが壊れて到着した、内容品が不足しているなどの場合、最高200万円を限度とする実損額を賠償する保険です。
ただし、これは以外と知られていない事実としてユーザーが一切EMSで配送された状態に手を加えていない事(箱を開けていないこと)が条件なので、そもそも保険の適用については開けてみないと分からないので、本末転倒なサービスであると言われています。ホームページ

PL保険(東京海上日動)

海外PL保険は、貴社が製造または販売(輸出)した製品が原因となって日本国外で発生した、他人の身体の障害(Bodily Injury)、または、その製品以外の他人の財物の損壊(Property Damage)について、保険期間中に貴社に対して損害賠償請求がなされた場合に、弊社が貴社のために応訴・示談交渉を行う*1とともに、損害賠償金および弁護士報酬・訴訟費用等の費用をお支払いする保険です。
最も現実的な保険であると思われます。ホームページ

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