今年に入ってFacebookの「いいね!」のマークの種類が増えたのをご存じだろうか?
従来の「いいね!」が「いいね!」「超いいね!」「うけるね」「すごいね」「悲しいね」「ひどいね」の6種類に分けて、実装を開始した。この気持ちの分別、はたしてユーザーはついていけるのだろうか?
今回は、このFacebookの「いいね!」や「シェア」をより多く獲得して、リーチを広げるためのポイントについて紹介する。
新商品の告知や、商品紹介の投稿など宣伝色、販促のツールとしてFacebookを捉えると、ユーザーに嫌われる。ユーザーはFacebookをコミュニケーションツールとして捉えている。
商品のセールなどではなく、商品の枠をもっと広げ関連性ある話題や、知って得する豆知識、つまりエンゲージメントを強く出来るような親近感のある日常的な話題などが良い。
自社の強みを活かしながらユーザーにとって身近な話題をベースに投稿している、北欧暮らしの道具店のFacebookページなどは、季節的な日常のつぶやき的内容が多い。商品紹介などほとんどないが、これでも「いいね!」1776件も集めている。
下の例は多くのファンを集める土屋鞄製作所のFacebookページの投稿だが、バックのラフデザインであったり、仕立ての良さだったり、普段知ることがない、商品の舞台裏などの情報はユーザーの安心、信頼を得ることができる。そのほか、スタッフやお客さまインタビュー動画やFAQなどは良質なブランドイメージを高めることができる。
投稿は文章だけではなく、ビジュアル、写真を含めて投稿する。そしてなるべく綺麗な写真を投稿する。
綺麗な写真はアイキャッチとなり反応率はアップするだろう。スタッフの写真などは表情が笑顔のものを使う方が良い。
「いいね!」を獲得するのに効果的なのは最後に「?」疑問形で終わるというのがある。
これは疑問形「?」で終わる「あなたはどう感じますか?」「あなたならどちらを選びますか?」など、問いかけの内容で終わると、自然とコメントがアップし「いいね!」が集まることになる。
FacebookはTwitterと異なり、フォローしているアカウント者の時間順で表示されるものではなく、個々のユーザーとユーザーとの「いいね!」の数、コメント数など親密度によって表示順が変わる。そのためいかに、「いいね!/コメント」を獲得するかが鍵となる。
「いいね!」を獲得する50%は投稿後3時間までという結果がある。投稿の賞味期限は約3時間という目安である。そしてFacebookのユーザーはビジネスマン、OLが中心であり、そうなると仕事をしている時間帯は避け、通勤時間、昼休み、仕事が終わった帰宅時間帯などに閲覧できるように、その時間に合わせるように投稿時間を設定すると良い。
ユーザーのFacebookには様々な情報が投稿されてくる。長い記事はユーザーに読み飛ばされると考えたほうが良いだろう。気持ちが強くなると、長文になることが多々あるが、できれば、3行程度におさまるようにし、ユーザーが反応しやすいシンプルなものにする。コピーは夢、感謝、楽しい、綺麗、素敵など前向きな共感を呼ぶ言葉を意識して使う。
コメントを返すことは大変重要である。商品やサービスに対する意見にはスピーディに対応し、丁寧にコメントすることで、信頼や安心といったユーザーとのつながりを強め、Facebook本来のコミュニケーションをとる、有効なツールとして活用できる。
常日頃からの情報発信が売上げを、”継続”こそがファンの獲得、クチコミの促進、ブランディングにつながり、ユーザーとの関係を維持できるのである。短期的に売り上げを上げることは難しいかもしれないが、日々投稿し、コメントをもらい、しっかりとしたコミュニケーションを図ることが一番大切である。
Facebookを活用し集客に成功している企業の投稿には、以上のようなポイントをしっかり押えたものがたくさんある。商品を宣伝する、コマーシャルするのではなく、”コミュニケーションする”。Facebookはお客様とショップのコミュニケーション手段のひとついう位置づけがFacebook集客の本質である。