最新の企業間取引マーケティングと言えば、ブログではなくソーシャルメディアへと移り替わってきているようです。しかし、本当にソーシャルメディアこそが最も効果的なやり方なのでしょうか。
マーケティングに関する今月の調査を見てみると、細かいながらも注目すべき変化が現れています。2013年度、企業者に利用されたソーシャルメディアは87%、ブログが83%という割合でした。しかし今年に入り、ソーシャルメディアが93%と利用率の伸びを見せ、ブログは81%と低下気味である結果になりました。
ソーシャルメディア利用率の上昇、これはただの流行か、それともブログという形が効果を失ってきているということなのでしょうか。
確かに、ソーシャルメディアへ移行している傾向はあるようです。しかし、ブログには以下のような様々な有利益があります。
自社のブログであれば、全てがカスタマイズ可能であるということ。FacebookやTwitterのようなサイトとは違い、簡単にメディアを挿入したり、文字数限定を気にせず書く事が出来ます。
それに、ソーシャルメディアサイトには投稿者がコントロールできない広告も入り、それが顧客の注目を引いてしまう弊害もあります。
ブログであれば、どのページがよく見られているのか、ページを比較して人気の高いページを調べる等、手軽に知ることが可能です。Google Analyticsのようなツールを利用すれば、更に詳しい情報を手に入れることが出来ます。これはソーシャルメディアにはできない事の1つです。
サーチエンジンがブログ一つ一つの記事も、それらが掲載されているドメインも認識してくれます。つまり、一つの記事を開いてもらうことで、そのブログ全体のSEOを上昇させられるということ。他のサイトであれば、こうした有利が無くなってしまいます。
コンテンツマーケティングには、ニュースのような最新のことを扱うコンテンツもあれば、長期間を通して話題になるものもあります。常に消えつつあるソーシャルメディアフィードと違い、こうした区別をブログであれば簡単につけることが出来るので、古い記事でも読んでもらうことが可能です。
DVDに例えてみれば、ブログは実際に購入したもの、ソーシャルメディアはレンタルショップで借りたもの、というように考えることが出来るのではないでしょうか。
自身のブログに載っている記事がコンテンツマーケティングの幹であり、FacebookやTwitterのようなサイトは幹から生える枝のように考えてみてはいかがでしょうか。
顧客を枝から幹へ興味を惹かせることを目的にしてみましょう。SEOによる有利の全てがブログに得られることにもなります。常に変化しつつあるソーシャルメディアの世界が変わるとしても、コンテンツマーケティングの中心部は変わらなくてもいいのです。
コンテンツマーケティングには、ブログもソーシャルメディアも欠かせない味方となってくれます。問題は、どちらを使うのかを選択するのではなく、どのように上手く両方を供用するかということなのです。
参考:Is Blogging an Outdated Content Marketing Tactic?