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‘海外市場’ カテゴリーのアーカイブ

ヨーロッパ主要各国のオンライン決済方法

2016年1月11日 月曜日

今回は日本とヨーロッパ諸国におけるEコマースの決済方法についてさまざまな比較、分析をしてみました。
データにしてみるとわかりやすいのですが、イギリス、フランス、ドイツの3カ国の総人口は2億人を超え、EC市場規模は27兆円(2013年時)ということで、日本の約2.3倍ほどになっています。
2016年の訪日外国人社数は3000万人とも言われるなかで、外国人を対象にしたビジネスを始めるにあたっても、こうした現状をまずは把握しておきましょう。

イギリス

イギリスではクレジットカードでの支払いが最も人気でスーパーでもネットショップでもどこでもクレジットカードが使える。 オンラインでの買い物の40%はクレジットカード決済、30%はデビットカードで決済されている。あとはPaypalーこちらもクレジット決済、デビットカードどちらでも選択できるが、カード決済がこれにより96%という結果である。

スポーツやファッション用品は非常に人気があり、続いて旅行、家庭用品である。さらに映画、音楽、書籍、雑誌も購入されている。英国の新聞社Daily Mailの記事によると82%のイギリス人のインターネットユーザーはオンラインで買い物をしており、ヨーロッパ28か国中で第一位。イギリス人の70%は携帯を持ち、2013年の調査では3分の1が携帯でのショッピングという結果が出ている。

イギリスのオンライン小売業調査でイギリスのECマーケットは、10.7%でこれは1100億5000ユーロに相当する額である。(IMRG/Capgeminiの調査)。イギリスの大手のオンラインストアはアマゾン(シェア16%)、Tesco(9%)、Ebay(8%)である。小売業はAsos、Argos, Play.com,John Lewisである。

イギリスのオンライン決済状況

人口 6370万人
インターネットユーザー 82%
オンライン総売上 €110.5 billion (2013)
大手のオンラインショップ Tesco, Asos, Argos
 

フランス

フランスでもクレジットカード決済は人気である。Carte-Blue、デビットカードも使われている。 Carte-Blueはデビットカードとクレジットカードを併用できる。 他はVisaとPaypalです。フランスでは800万人のペイパルアカウントユーザーが存在しヨーロッパでは第3位の規模である。 一般のフランス消費者は他の決済方法を好まず、CM-CIC Palement, Hipay, Moneo, paysafecard, および銀行振り込みが好まれる。

フランスのオンライン決済状況

人口 6510万人
インターネットユーザー 68%
オンライン総売上 €65 billion (2015)
大手のオンラインショップ 3 Suisses, Cdiscount, Vente-privee.com
 

ドイツ

ドイツの支払い方法は請求書システムである。2013年の調査では60%の顧客がオンライン決済で購入後に支払いを済ませている。 34%のドイツのオンラインユーザーはクレジットカード(マスターカード、VISA、AMERICAN EXPRESS)を使用している。 その他にはPaypal、ELV, ELV, GAnotherである。63%は請求書での支払いになり、ペイパルが56%、デビットカードが46%、クレジットカードが29%、銀行即振り込み(Giropay)26%、前金制、代金引換など。

ドイツではファッション系の買い物がもっとも人気である。続いてメディア、電化製品(書籍、音楽、映画、ゲーム)ドイツ65%のドイツ人が2012年でオンラインショッピングし、2008年と比較して53%増加した。 現在のヨーロッパでの平均ガ45%であるのに対し85%がインターネットユーザーである。

さらに、ドイツは返品も多い国で、50%の返品率と出ているいる調査もあるくらいである。 Eコマースヨーロッパの調査によると、ドイツの小売総売り上げは500億ユーロ、wwd.comによると2017年までに毎年12%の増加を見込んでおり、他のヨーロッパ諸国よりも急速に伸びることが予想されている。

ドイツのEコマースの収益は2013年に44%伸び、83%の全収益はオンラインでの買い物である。 2017年までに国内総生産の53%の収益がオンラインになると予想されている。 ドイツのオンラインショップのマーケットシェアは現在は6.6%である。 さらに、 Deutsche Card サービスの調査によりますと, ドイツ国内の旧東ドイツ・西ドイツとの差はなくなり、ネットショップに関してボーダーレスである。小売業の調査データによると、小売業の8%はオンラインである。 ドイツのECサイトの大手はアマゾン、Ottoである。ほぼこの2社で全マーケットシェアの半分を占めている。 したがって残りの半分のシェアの奪い合いとなり、厳しい状況である。2013年の資金回転率をベースとした大手トップ10企業: アマゾン (57億 ユーロ), Otto (11億ユーロ), Zalando (7億ユーロ), Notebooksbilliger.de (5億ユーロ), Bonprix (4億ユーロ), Cyberport (4億ユーロ), Tchibo (4億ユーロ), Conrad (3億9千万ユーロ), Alternate (3億6千ユーロ) H&M (3億ユーロ).などである。

ドイツのオンライン決済状況

人口 8020万人
インターネットユーザー 85%
オンライン総売上 €49.7 billion (2013)
大手のオンラインショップ Otto, Zalando, Mediamarkt
 

ロシア

ロシアの消費者はオンラインでの決済を信じない傾向があり、代引が主流になっている。(80%)、銀行カードはあまり使われておらず、 実店舗では使われていない、最も人気の電子決済は、Yandex Money,Webmoney, QIWI Wallet. ペイパルはロシアでは2013年後半に国内での決済サービスが開始されただけである。 オンラインでの国内販売の93%は代引きである。SPSR Express. ロシアで最もオンラインで販売されている製品は家電、電化製品、服飾、靴、コンピューター、ノート、車部品、携帯、家具、インテリア、 B2B (ビジネス=ビジネス)機器、建築資材などである。

ロシアでは書籍やDVD(8900万ユーロ)より車部品(3億5千万ユーロ)が売れている。車部品はDVDや書籍よりも売り上げが高い。 SPRS Expressの調査によると電化製品やファッション関係は全オンラインショップの57%に相当する。

Moscow's Data Insightの分析によると,ロシアは1千億ユーロのオンラインマーケットが存在するといわれている。モルガンスタンレイーの予測によると、 ロシアのEコマースは2010年までに350億から500億ユーロに伸び、10年以内に750億ユーロになるとの見通しだ。ロシア大手のオンライン企業は、Ulmart.ru、 Ozon, Amazon, KupiVIP (a copycat of Venteprivee.com), Biglion, Avito,ドイツの Otto グループである。

ロシアのオンライン決済状況

人口 1億4300万人
インターネットユーザー 59%
オンライン総売上 €10.5 billion (2013)
大手のオンラインショップ Ozon, Ulmart, KupiVIP
 

オランダ

オランダは人口の92%がインタ―ネットユーザーである。 オランダではiDeal決済が人気でこれはオランダ独自のシステムだ。他にはペイパル、マスターカード、VISAである。 他にはAftrpayやacceptgiro(振込用紙)、Klarnaが使われている。 オンラインで購入されているのは旅行チケット(38.96%),続いてテレコミュニケーション、電化製品、PC関係、服飾関係、メディアである。 少なくとも1100万人のオランダ人がネットショップの経験者で、1176万人が2014年の上半期でオンライン購入をしているとの調査結果が出ている。

オランダのEコマース市場は推定139億ユーロで2015年度末には165億ユーロになるといわれている。これは全小売販売の11%である。

オランダの大手オンライン企業といえば、Wehkamp.nl, Bol.com, Zalando, Coolblue, H&M, Hema Thuisbezorgd.nl. である。これはすべてZalando (Germany) and H&Mを除いてオランダ国内企業である。アマゾンとEbayはオランダでは主流ではない。 オランダでは15年以上続くWehkamp.nl and Bol.comが強く根付いているからである。また、オランダ人は安全なiDeal決済を好む傾向があるからだ。

人口 1680万人
インターネットユーザー 92%
オンライン総売上 €16.5 billion (2015)
大手のオンラインショップ Bol.com, Wehkamp, Coolblue
 

まとめ

ヨーロッパの主要国であるが、それぞれの国で独自の決済方法があり、ロシアは代引きがまだ主流である事、ドイツは返品率が高い事、オランダではIDealなどの独自の決済方法が根付いていることが分かる。しかし、今後は越境サイトに対応してPaypalなどが幅広く使われるようになると想定するが、やはり手数料などの負担をどうするかという課題は残される。Paypalは海外決済だと5%超える手数料を支払わなければならないのは大きい。今後、安価な手数料の海外決済、各国独自の決済に合わせた対応ができるのが望ましい。

最後に、2013年当時の日本とヨーロッパ諸国の売上比較である。

参考サイト

 

中国爆買いをビジネスチャンスに – 簡体字のECサイトがないことによる機会損失とは

2015年12月12日 土曜日

2016年の中国の伝統的なお正月(旧正月)は、2月7日から13日までの7連休になります。日本の1月1日から3日までのお正月と違い、この期間はあまり正月らしいムードはありません。

2016年の中国旧正月も例年以上に、この時期に日本への旅行を計画している中国人は多くいます。
観光客の多くがドラッグストアやドン・キホーテ、Laoxなどの有名ディスカウントストアにて日本のお菓子や化粧品、家電製品を大量購入します。これは帰国後に自国で販売したり、身内に配ったりするもので、自分で使うわけではありません。

また、観光客がいわゆる大量購入(爆買い)をする理由には、中国国内の日本製品価格の1/3 から 1/4 で同様のものが買えるという事実があります。中国国内では日本製品が日本国内と比較して3倍以上の価格で販売されている事が多く、輸入者から小売店までの流通ルートに多くの仲介業者が存在しているためだと言われています。 (さらに…)

 

2015年 ヨーロッパの越境サイト消費者調査から考察する

2015年12月6日 日曜日

ヨーロッパの越境ECサイト消費者アンケート調査​ ​ ヨーロッパ22か国、4000人ネットショップ消費者を対象としたANEC調査結果によると、EUの消費者の63%は国内のサイトのみネットショップで買い物、ヨーロッパ他国のサイト利用は10%であった。この 調査結果で分かることは、欧州委員会では、越境ECサイトのネットショップの利用を推奨しているが、まだ消費者 側は、海外通販には壁が厚いと感じているようである。 (さらに…)

 

ヤマト運輸の国際宅急便に対応

2015年10月14日 水曜日

Live Commerce の配送プラグインにヤマト運輸の国際宅急便が追加されました。

既にヤマト運輸では従来から国際配送についてはサービスが提供されておりましたが、今回正式にLive Commerceが対応したことで、EMS国際配送に加え、ヤマト国際宅急便の2通りを利用者は選ぶことができるようになりました。 (さらに…)

 

海外展開の課題 これですっきり課題を整理しよう

2015年6月18日 木曜日

もしかしたら、自分はLive Commerceという製品を通じて、海外展開を考えている担当者、企業経営者とこの1年で最も多く会ってきた人ではないか。
月に平均すると10社〜20社ほどの経営者と面談をしていく中で、海外展開の課題解決方法を構築することができた。
 

海外展開を考えている経営者は、次の3つのどれに当てはまるのか、本ブログにて考えてみよう。


まず、現状はどこか?

 

経営者・担当者の悩みは次の3つに分類できる。

  1. 事業そのものがもやっとしており、まずは海外展開の事業全体像を把握したい。
  2. 海外展開を行う経営判断はすでに決まっている。ただ、どうやってプロジェクトを推進していけばいいのかわからない
  3. 海外展開を行う経営判断は決まっており、海外向けECサイトを早期にたちあげたい。ただ、既存のECサイトとの連携などシステム構築に関する課題を抱えている。

結論から言うと、1・2と3のグループにそれぞれ分けることができる。 (さらに…)