インフルエンサーアフィリエイトのメリット・デメリット

 

前回は《新しいマーケティング手法である「インフルエンサーアフェリエイト」とは?》について紹介しましたが、今回は《インフルエンサーアフィリエイトのメリット・デメリット》について解説していきます。

インフルエンサーアフィリエイトのメリット

 

インフルエンサーアフィリエイトを利用すると、どのような利点があるのでしょうか。インフルエンサーマーケティングのメリットは主に下記4つです。

  1. 成果報酬型で支払える
  2. 商品サービスの魅力が伝わりやすいので、直接的な購買意欲に繋がりやすい
  3. 企業発信のコンテンツに比べて、広告感が強くないので受け入れられやすい
  4. ユーザーへの影響力が高いので、顧客ロイヤルティの向上が可能

それぞれ詳細を解説していきます。

 

1 . 成果報酬型で支払える

 

インフルエンサーアフィリエイトの場合は、成果に応じて報酬を支払うので、固定で出費だけが増える、ということはありません。
何にせよ成果報酬なので、利益が増えれば報酬の支払いも増えますが、利益が少ないうちはそこまで多くの額を支払うこともありません。

例えば、SNSを利用しているインフルエンサーにお願いする場合、「1いいね!」につき何円というように決めていることが多いです。また、その方のSNSのリンクから商品が購入された場合、購入数に応じて報酬を支払うこともあります。

そうすると、成果が出なくても費用を支払うことはないため、無駄な費用の発生を最小限に抑えられます。

 

2. 商品サービスの魅力が伝わりやすくので、直接的な購買意欲に繋がりやすい

 

インフルエンサーの発信はわかりやすく、商品サービスの魅力が伝わりやすいというメリットがあります。自社ブランドのイメージに合う人を選ぶことができれば、効果的な宣伝ができます。

例えば、化粧品の場合、美容系YouTuberや美容系インフルエンサーを起用することで、より説得力が増します。効果が目に見えてイメージしやすいので、購買意欲を掻き立て、商品の売上を伸ばしやすくすることができます。

SHIBUYA109 lab.の調査によれば、インフルエンサーが紹介している商品を購入する理由の1位は、「インフルエンサー の紹介がわかりやすいから(29.5%)」となっています。

グループインタビューでも、 「◯◯ちゃんが好きだから」という声がある一方 で、「よく見るインフルエンサーは自分と年齢が 近いので同じような肌悩みも多く、友達と話して いるようなテンションで商品を紹介してくれるの で分かりやすく、信頼している。(女子大生)」 という声があり、インフルエンサーの人気はもちろん、丁寧な商品説明が買う決断に繋がっているということが明らかになりました。

 

出典:Z世代のSNSによる消費行動に関する意識調査

 

3 . 企業発信のコンテンツに比べて、広告感が強くないので、受け入れられやすい

 

インフルエンサーは消費者視点で発信するため、ユーザーからの信頼度を得やすい傾向にあります。またインフルエンサーを信頼・共感しているからこそフォローしているのであり、そうした点でも発信が受け入れやすいと言えるでしょう。

以下、SHIBUYA109 lab.の調査によると、SNSや動画配信サービスで情報収集をする際に参考にする情報源の1位は、「インフルエンサーの投稿」で、ブランド公式による投稿よりも影響力があることがわかっています。

 

出典:Z世代のSNSによる消費行動に関する意識調査

 

4 . ユーザーへの影響力が高いので、顧客ロイヤルティの向上が可能

 

以上の3点をまとめると、「インフルエンサーがユーザーへの影響力が高いので、顧客ロイヤルティの向上が可能」であるというメリットになります。

インフルエンサーは、発信内容やインフルエンサー自身に共感するフォロワーを多数持っています。このため、共有したコンテンツは、PR広告であっても、フォロワーに高い関心を持ってもらえます。

一般的にインターネットユーザーは広告に嫌悪感を抱く傾向があり、あからさまな広告は無視したり、ブロック機能を使って情報を遮断することもあります。

しかし、ユーザー自身がフォローしたインフルエンサーの紹介する商品に関しては、好感を持って受け止められることが多く、顧客ロイヤルティの向上が期待できます。

ロイヤルティの高い顧客は、ブランドの提案を積極的に受け入れてくれるので、これからのマーケティングのコストパフォーマンスも良くなるでしょう。

 

インフルエンサーアフィリエイトのデメリット

 

インフルエンサーアフィリエイトは、近年注目されている手法ですが、抱えている課題も多くあります。

  1. ステマなどの炎上リスクがある
  2. インフルエンサーの選定やコミュニケーションに時間がかかることがある
  3. 品質はインフルエンサー次第
  4. 依頼の費用が高い

上記の4つデメリットを解説していきます。

 

1. ステマなどの炎上リスクがある

 

インフルエンサーとして、誰もが何らかの影響力を持っています。無難に紹介すれば問題はないのですが、中には過剰に宣伝する人もいます。すると、広告の意図が明確に反映され、見る人を不快にさせることがあります。

それから、インターネットなので、多くのネガティブなコメントが拡散することもあります。インフルエンサーが有名であればあるほど、炎上のリスクは高くなるので注意が必要です。

また、依頼主ができる予防策としては、インフルエンサーに「紹介はPRです」と明記してもらうこと。PRに触れずに紹介した場合、ステルスマーケティングと判断され、大炎上する可能性があります。

 

2. インフルエンサーの選定やコミュニケーションに時間がかかることがある

 

インフルエンサーの選定には、予想以上に時間がかかるというデメリットがある。

商品の特性にもよりますが、インフルエンサーが案件を受注する確率は、商品単体でオファーした場合は5〜10%程度、インフルエンサーに報酬が発生した場合でも10〜15%程度です。

例えば、4人のインフルエンサーと契約を結びたい場合、20〜60人をリストアップし、個別にコンタクトを取る必要があります。

また、インフルエンサーの商品との親和性、フォロワー数、過去の投稿の質など、選定時にチェックする項目が多いので、時間がかかってしまいます。

加えて、PR投稿が確定してリリースされるまで、インフルエンサーとのコミュニケーションも、アプローチ、コンタクト、フォローアップなど、時間がかかります。

これらのことから、インフルエンサーの選定やコミュニケーションには、通常1〜2ヶ月以上の時間が必要となります。

 

3. 品質はインフルエンサー次第

 

インフルエンサーによっては、商品紹介や動画の質が低く、本来期待していた効果を得られない可能性があります。

アフィリエイトに慣れている人は、普段から上手に宣伝していますが、未経験者にとっては、あまり利益が期待できないかもしれません。影響力のある人は、その影響力によって広告効果も変わってくるので、依頼する前にどんなインフルエンサーなのか、必ず確認してから依頼しましょう。

また、インフルエンサーの過去のPR投稿やコメントを参考に検索して見るのもおすすめです。

 

4. 依頼の費用が高い

 

インフルエンサーアフィリエイトは成果報酬型が基本ですが、フォロワー数が多い人に依頼する場合には、コストが高くなることもありますので、注意が必要です。中には報酬単価が低いと依頼を引き受けてもらえないということもありますので、予算に見合ったインフルエンサーの選定が重要になってきます。

どのようなPRが求められるかにもよりますが、予算はフォロワー単位で支払われることが多く、相場は1〜5円/フォロワーと言われています。
例えば、インフルエンサーのフォロワー数が10万人だった場合、1フォロワーあたり3円のPR案件で30万円かかることになります。

人気インフルエンサーであれば、フォロワーも多く影響力もあるので、良い結果が期待できます。広告としての宣伝効果が高いのは非常に儲かるが、それには相当な費用がかかることを理解しておく必要があります。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

この記事を読んだ方が、少しでもインフルエンサーアフィリエイトのメリット・デメリットについての理解を深める力になれましたら幸いです。

日々変化を続けるWEBマーケティングですが、インフルエンサーアフィリエイトは今や高い効果が期待できる広告手法の1つです。もし、自社の商品・サービスがインフルエンサーからのPRするのに適していると思われる場合は、迷わず挑戦してみるのがよいでしょう。

Live Commerceでは、広告主の方に向けて、広告運用代行サービスを提供しています。気になった方はぜひお問い合わせください。

関連する記事

越境ECの一次情報が ほぼ皆無なワケ 久々にLive Commerce の公式サイトのブログを書きます。 まず、率直に言いたいことはこれ。 残念ですが、日本国内には越境ECメディアがありません。 まともに信頼できる情報ソースがありません。 なので、日々のニュースで流れてくる越境EC情報の多くは一次情報ではなく、2次、3次情報...
Y2K世代と越境ECの関係 1. デジタルネイティブ世代としての特徴 Y2K世代とは、主に1990年代後半から2000年代初頭に生まれた世代を指します。この名称は「Y2K(Year 2000)」問題やその時代の文化的影響に由来しています。彼らはデジタル技術の急速な進化とともに育ち、インターネットや携帯電話、SNSが日常的...
インフルエンサーマーケティング バブルか崩壊か... Is the influencer marketing bubble set to burst? 自身の影響力を利用してインターネット上のSNSやYoutubeで他の消費者の購入意思決定に凄まじい影響力を与えるインフルエンサーですが、このマーケティング手法は今後2019年には1000億...
グーグルが爆発的成長を予測するインドネシアのEC市場... インドネシアのEC市場は2018年の270億ドルから、2025年までに3倍の1000億ドルに達し、東南アジア最大の市場なると予測されている。 この予測は、米グーグルによる調査が発表したものだが、内容によると次のインドネシアの4分野について大きく成長すると予測している。 ひとつ目は、Eコマ...
Discovery Japan Partner 外国人パートナー登録者数が 9,000名を突破... Discovery Japan Partner 外国人パートナー登録者数が 9,000名を突破 デジタルスタジオが運営する海外向けアフィリエイト広告プラットフォーム「Discovery Japan Partner」は2023年7月にリニューアルし、日本の商材に興味関心のある外国人を幅広く開拓...
越境ECで売り上げ好調なサイト -NO.2 –... 日本では国内向けEC市場は成長を続けるものの、少子高齢化問題など、一部市場では伸び率に翳りが見られる分野もある。そのような中、早い時期に国内から海外に視点を変えることで、成功している企業も多い。12月20日のジェトロの報告書にもあるように海外販売で日本の商材を販売するという市場は魅力的な分野...

タグ: , , , , , , ,

コメントをどうぞ