
DHLが先日発表した「GCI」 "グローバルコネクションズインデックス”では、製品サービス、資本、情報、人に関して各国が世界とどれだけ広くネットワークがあるかを分析している。
さらにそのネットワークの深さについても比較している。GCIによると、グローバリゼーションは前年度と比べて8%伸びているらしい。
DHLは毎年Global Connectedness Index (世界との繋がり・ネットワークインデックス)を発表。全世界140か国のグローバルネットワークを情報、地域から海外への貿易、資本、情報、人などの視点から世界全体の動きを分析調査する。項目ごとに0-100の数値で評価される。
この数値は各国の輸送、貿易などの人、もの、情報の流れを表し、また、内容の深さ、密度なども反映されている。そこで、今回は総合点でオランダが第一位となった。

オランダは、ヨーロッパ大陸のゲートウェイと称されヨーロッパ全体のハブとなっている。
アムステルダム、もしくはヨーロッパ最大の港湾都市ロッテルダムに拠点を置く会社は、42時間以内に1億6千万人の消費者と繋がることができる。また、オランダは他国よりもディストリビューションセンターが多いことでも知られている。
グローバリゼーションインデックスは、ホットスポットとして次の10都市を発表している。これらのランキングはマクロ分析、つまり貿易、資本、人、サービスなどにおいて最も密度の濃いネットワークがある都市ということだ。
グローバリゼーションのトップとしてシンガポールが第1位だか、あまり知られていないManamaとはバーレンの首都で100万人の人口にも満たない都市である。
半数は外国人、土地はシンガポールと変わらない広さであること、クロスボーダーの経済取引が高頻度で行われている注目の国である。

こちらは広域(Breadth)に渡っての取引が頻繁に行われている国のトップ10。こちらではイギリスをはじめ、アメリカ、オランダ、そして日本は韓国に次いで5位である。

下記のそれぞれのカテゴリーでのランキングで、例えば旅行者が利用する国は、アジアはシンガポール、ヨーロッパはアムステルダムで第1位である。また、インターネット通信量が最も多いのもオランダ。

このようにヨーロッパではアムステルダムがグローバリゼーションの最先端をリードしているようだ。

アムステルダムはグローバルコネクションズインデックスで第1位となった。アムステルダムには、スキポール空港がヨーロッパのハブ空港、ロッテルダムにも船の大規模な物流センターや倉庫があること。
さらに、税制面でもオランダに親会社を設立するなどをした国際租税法を利用した節税などが可能で、個人事業主から海外進出企業には英語も通じることもあり、イギリスに次いで非常に魅力的な拠点である。
海外進出に興味ある企業はアムステルダム、ハーグに拠点を持つ政府関連機関WFIA(オランダ外国投資機関)までお問い合わせください。
参考資料:DHL GCI report 『2016年DHLの報告書より(国別、都市別)』