離脱率が多いフォームを改善する。それが「エントリーフォームの最適化」、EFO(Entry Form Optimizationの略)である。
エントリーフォーム最適化(EFO)では、ユーザー視点に立ってエントリーフォームを作ることが重要である。
レジに並んだお客様に途中で帰らないようにスムーズに快適にお会計をしていただくというのがエントリーフォーム最適化(EFO)である。
ECサイトの場合、エントリーフォーム(申込み画面)にたどり着いてから申込み完了するまでの間に、多い時で半数以上のユーザーが離脱するという統計もある。なぜか?オンラインで決済していて入力数が多すぎたり、流れが分かりづらくて途中で断念。入力フォームに個人情報などを入力している際、エラーが頻発し、途中離脱。
今回は、この機会損失を防ぐため、エントリーフォームに訪れたユーザーのコンバージョン率を向上させるための施策のポイントを大きく3つに分け、説明する。
項目はシンプルであるべきだ。
多ければ多いほどユーザーのやる気は阻害される。
スクロールも出来るだけ抑え、複数ページにわたり入力させない。
郵便番号や電話番号などボックスを分けない。
「姓」と「名」ではなく「お名前」とひとつにまとめる。
ユーザーがボックス移動のアクションをするたびにコンバージョンは下がる。
ユーザーが入力ミスする内容で多いのがこの半角、全角入力だ。
これらは、半角全角の区別なく自動処理されるようにする。
郵便番号を入力すると住所が自動入力出来るようにする。
ユーザーがページから離れそうなとき、確認アラートメッセージがでれば、
入力をもう一度入力やろうかなどと引き留めることが可能だ。
ユーザーが入力を終え、送信ボタンを押したとたん、
エラーが出るとそこで一気にモチベーションは落ち離脱する。
送信を押すまえに、入力間違いがあるところは明示しよう。
入力が終わっているところ、終わっていいない所を教えてあげよう。
入力の際の必須項目は赤で目立つように。よくある※マークは必須項目には使えない。
せっかくユーザーが記入した内容を消してしまうリセットボタンは意味がない
申し込みページ内の他ページへ遷移するヘッダーやサイドバー、フッターにあるナビゲーションなどは削除する。
ユーザーはエントリーフォーム以外にリンクボタンなどあると入力に集中できず、ついつい、クリックしてしまうことがある。
このリンクボタンを取り除くだけでコンバージョン率はアップする。
ユーザーは今どのくらい入力できたのか?
あとどのくらい入力しなければならないのかわかるだけで、安心する。
何を記入すればよいかわからないと、そこでユーザーは離脱する。
ボックスの中に記入例があると便利だ。
入力が完了するまで、「あと、どれくらい入力するのか?」を表示する。
ゴールを明確にする事で、入力者のモチベーションを維持させる。
上記がエントリーフォーム最適化(EFO)のチェックポイントである。
EFOの基本的な考え方は、ECサイト運営者が好む様式での入力をユーザーに求めるのではなく、ECサイト運営者がユーザーに合わせるという考え方である。
つまり、フォーム内容はシンプルにする、ユーザーにストレスを与えない、逃げ場を作らないということである。
フォームの最適化は効果が出るまで時間のかかるSEOなどとは違い、すぐに効果を実感できる施策である。今回のポイントのなかで気になった項目などあれば、いくつかでも実施して、コンバージョン率UP、ECサイト構築に役立ていただきたい。
[…] 商品購入や会員登録の際の必須入力項目はできるだけ少なくしよう。登録の際の入力項目を減らすだけでコンバージョン率が2.5倍になった。前回のブログ(フォームを最適化し、コンバージョン率を大幅UP!)でも書いたが […]