商品ブランドを定着させる方法 – Part1 Periscope

 ツイッターの動画ストリーミングアプリを使用したブランディング

Periscope」とは? これはツイッターが昨年度新しくリリースした動画ストリーミングアプリである。既に存在する「Meerkat」 と同じようなアプリで、このアプリの機能にない自動24時間セーブ機能などが追加されたものである。
Live Commerceブログでも一度紹介している。

数多くの企業がブランディングのツールとしてこのアプリに注目している。
ここで最初に「ブランド」と「ブランディング」の違いを明らかにしておこう。

ブランド – 会社や製品など「個」に抱く知覚(イメージ)の総称。顧客や市場などの社外の人々が持つイメージだけでなく、社員や株主などの内部の関係者が持つイメージも含む。

ブランディング – 顧客や市場が持つイメージに影響を与える全ての活動を指します。より良いブランドを創るために、顧客や市場などの認知だけでなく、社内や株主などの関係者にも影響をおよぼす必要がある。

ブランドを構築できれば、市場における価格の優位性、顧客ロイヤリティ、さらには関連分野への新規参入や展開がしやすくなり、競争力が増し、企業や製品のブランド価値の増大は、企業全体の価値の増大につながる。そのため、マーケティングの中でブランドは重要事項のひとつとして位置づけられている。

ここでは、PeriscopeとMeerkatを上手く利用してブランディングをするポイントをまとめてみたい。

 

1. &nbs p;インターラクティブな顧客サポート

約80%のツイッターのユーザーは携帯でのアクセスである、現在、Opus ReseachのリードアナリストのDan Millerは、Tech News Worldのインタービューに「ツイッターの携帯での利用率と動画ストリーミングのアプリをうまく組み合わせればインターラクティブな顧客サービスが可能になり、今後、このプラットフォームを利用し顧客サービスの対応をしていくブランド企業が増加していくであろうと予想している。

「Periscope」は従来のシステムのとの違いは自動的に動画が24時間セーブされ、再生が可能な点である。

 

2.  製品デモの効果

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Image: Anthony Quintano

ライブストリーミングで行う製品デモの効果はかなり大きい。特にAdobeはWebinarマーケティングを利用し、コンバージョン*は500%という驚異的な数値である。 Periscope もMeerkatもWebinarと同じような使用方法ができるばすである。特にPeriscopeの動画の自動セーブ機能なら、商品を買う前にデモを動画で確認、保存、これを繰り返すことによって最終的に商品の購入する前に、商品についての知識が広がり購買力を高める事につながる。さらにEasyWebinarもWebinarや動画をセーブできるが、年間の登録費を支払わなければならない、Periscope やMeerkatは無料のアプリなので見逃せない。

コンバージョン* インターネットの分野では、Webサイト上で獲得できる最終的な成果のことを指す。


3.  ターゲットを広くワールドワイドに

「Periscope」や「Meerkat」などのアプリはリリースされてまだ時間がたっていない、ツイッターは様々なビジネスサービスを開発して、ブランディングやマーケットリサーチなど必要に応じて新機能を追加している。

ソーシャルネットワークが特定の顧客へのマーケティングツールとしてベストだと考えられている。

“ツイッターが最も情報を共有している世界で最も優れたマーケティングツールである”とNew York TimeのMoodyは語っている。 Periscopeのようなアプリを利用することにより、企業は顧客からの直接的なフィードバックを得る事ができる。

動画を共有できるアプリを通じて国境なく、動画で製品を紹介し、そのフィードバックも動画で共有できることから非常に便利な機能である。

 

4.  顧客のフードバックをシェアする

顧客のフィードバックは、製品やサービスを選ぶ時に非常に重要な要素となっている。 BrightLocalのリサーチによると、79%の顧客は知人からの推薦と同等にレビューをもとに判断しているとの結果が出ている。オンラインでのレビューは、非常にパワーがあり、顧客に良いイメージを与えられる、さらにPeriscopeは動画なので、リアルな印象=信頼性がさらに高くなるという訳だ。

顧客に動画でインタビューをして会社の製品やサービスについてのフィードバックを聞く、そして、他の視聴者と意見を交換するなど、リアルな印象を受けられる、製品について購入前から知識を高めることができるメリットがある。オンラインの文字でのフィードバックが現在は主流であるが、今後は動画のフィードバックも見逃せないツールであろう。

 

5.  情報の透明性

まず、顧客の信頼性を獲得するのは難しい。調査では30%以上の顧客がまだオンラインショッピングを信頼できないとの結果が出ている。 ソーシャルメディアを通じたブランディングにより、この壁は少しずつ改善されてはいるが、まだ取り組むべき課題であることには違いない。

Periscope やMeerkatを通じた企業のブランディングは、情報の透明性高く、インタビュー形式で顧客の質問に顔を出して丁寧に答える事によって商品への熱意を伝わり、信頼性を獲得できるのである。

 

6.  最新情報を共有

Image: MSNBC

顧客へ最新情報を発信することは非常に大切である。 Periscope や Meerkat などのアプリで情報を発信すれば、イベントなどへの質問にもタイムリーに対応することができる。何も難しい事はなく、携帯から動画を発信するだけでこのようなサービスが可能になるのだ。

 

7.  プロモーション

プロモーションは非常に強力なブランディングツールである。 Periscope や Meerkat アプリはキャンペーン情報を送信することによって新規の顧客を開拓できるチャンスがある。 プロモーションはディスカウント情報、無料コンサルテーションサービスやサンプル提供などが可能である。

さらに、 キャンペーンを企画、無料ご招待などの情報を送信、様々な方法で顧客に製品名を覚えてもらう事が目的である。

 

8.  製品ブランドの歴史を説明する

Image: XPeria

動画で顧客に会社概要、沿革を伝える事も大切である。例えば、会社の設立、ミッション、製品の特長などを語るのも効果的である。

顧客に熱意が伝わると共感でき、非常に説得力があるプロモーションになる。だた売ることに集中するのではなく、この製品が特別であるという内容を伝える事が大切である。

 

9.  顧客と企業の責任者との関わりは大切

会社のエクゼクティブチームは最もパワフルなブランドイメージになる。各顧客と関わる時間がないのが通常であるが、まだ多くの企業はこれを実施していないため、シカゴの人事のマネジメントチームがWebinarを使ったセミナーを企業のエクゼクティブ対象に実施し、顧客との直接的な関わりの重要性を説明した。

Periscope やMeerkatはエクゼクティブが、直接、顧客と繋がるツールとして最適だ。メッセージを送信し、フィードバックもタイムリーに得る事ができる。 そうすることによって、顧客は企業を信頼し、親近感を持つことができる。

 

10.  ソーシャルメディアのイベントやコンテストに参加

Image: Maria Ly

コンテストマーケティングはいまやゲームチェンジャー*である。大企業の70%はコンテストに参加し、コンテストへの参加を積極的に宣伝する、さらに、コンテストで製品が注目されダブルの効果がある。

このようなソーシャルメディアイベントのお知らせを伝えるツールとしても、動画の効果は大きい。ホームページなどで文章で告知するよりも動画の方が集客率が高い事は事実である。

ゲームチェンジャー*物事の流れや優劣を根底から覆すような、新しい可能性や思想を持つ個人や製品、企業などのこと。

参考サイト : 25 Brand-Building Ways to Use Periscope – Twitter’s New Live Streaming Video Apps

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