
海外販売・展開を行うにあたっての課題は人員の確保だったり、失敗しないためのノウハウであったり、資金調達であったりする。
その中でも資金調達は最重要課題である。 海外展開できる、販売するための確かな素地があるにもかかわらず、資金調達に苦労し断念せざるをえない企業も少なくはない。
そのような中、国や地方自治体が資金支援を行うための補助金・助成金制度があることをご存知だろうか?
補助金・助成金制度は返済不要の国や地方自治体が資金支援をするものである。助成金は要件が合えば受給でき、補助金は予算があるため、要件が合っても受給出来ない可能性がある。
日本政府は、2020年までに、中堅・中小企業の輸出総額を2010年の2倍にする目標を掲げ、補助金・助成金を含めた海外販売など支援、サポートの拡大を積極的に行っており、中堅・中小企業の海外進出の後押しを行っている。
今月も中小企業庁の公募内容を中心に海外展開、販売のための補助金・助成金にはどのようなものがあるかを見て行こう。
●中小企業庁など海外展開、販売支援に関する補助金・助成金
●施策略称:海外ビジネス戦略推進支援事業(二次公募)
- 概要:海外市場に活路を見出そうとする中小企業・小規模事業者の海外展開に向けた戦略策定や販路開拓につなげるため、F/S(実現可能性調査)支援に加え、Webサイトの外国語化等を支援します。
- 対象者:主に、新たに海外展開を目指す中小企業および中小企業のグループ。
- 募集時期:平成29年5月15日(月)から6月30日(金)17時必着
- 支援内容:市場調査費、翻訳・通訳費、旅費(投資型のみ)、Webサイト構築費用(輸出型のみ)などを支援します。
- 支援規模:100万円以下 100 万〜500万円以下
- URL:http://www.smrj.go.jp/keiei/kokusai/fs/069550.html
- 相談窓口:各中小企業基盤整備機構地域本部及び沖縄事務所
●施策略称:海外事業再編戦略推進支援事業(二次公募)
- 概要:海外現地における経営環境の悪化等により、進出先での事業再編を余儀なくされる企業が存在しています。海外子会社の経営に課題を抱えている中小企業(国内親会社)に対し、専門家による経営診断及び市場調査等を通して、事業再編に資する選択肢を提示することにより、当該課題解決の推進を支援します。
- 対象者:海外⼦会社に課題※を抱えている中⼩企業(国内親会社)
- 募集時期:平成29年5月10日(水)~6月30日(金)
- 支援内容:補助上限額:160万円、補助率:2/3 補助対象経費:市場調査費、旅費、翻訳費、通訳費等
- 支援規模:100 万〜500 万円以下
- URL:http://www.smrj.go.jp/keiei/kokusai/information/092443.html
- 相談窓口:(独)中小企業基盤整備機構 販路支援部 販路支援課(海外事業再編担当)
●施策略称:平成29年度 国際展示会出展サポート事業
- 概要:中小機構による経営支援の一環として、中小機構本部や全国各地に展開する地域本部の専門家が、効果的な出展方法や用意すべきこと、商談成約に向けた交渉方法など、各社の海外展開の段階に応じたアドバイスを行うとともに、希望に応じて商談ツールの翻訳や印刷までを支援いたします。
- 対象者:中小機構が支援対象とする展示会(ジャパン・パビリオン内)に出品する海外販路開拓に意欲的な中小企業者
- 募集時期:予算枠に達し次第 支援内容:① 専門家によるアドバイス ② 資料翻訳支援 ③ 資料作成支援
- 支援規模:① 無料 ② 6万円 ③ 6万円
- URL:http://www.smrj.go.jp/keiei/kokusai/news/065251.html
- 相談窓口:中小企業基盤整備機構 海外展示会出展サポート事業事務局
●施策略称:第3回飛びだせJapan! 世界成長マーケットへの展開支援補助金
- 概要:中堅・中小企業による、新興国における製品・サービスの開発や実証・評価等に係る経費を補助します。また、新興国を中心とした世界各地にネットワークを有するアイ・シー・ネット株式会社(本事業事務局)が、事業開発支援サービスを提供し、事業の実現をサポートします。
- 対象者:中堅・中小企業 募集時期:平成29年5月31日(水)まで
- 支援内容:人件費、旅費、会議費、謝金、備品費、印刷正本費、通訳翻訳費、委託費等
- 支援規模:3000万円
- URL:http://www2.icnet.co.jp/tobidase_japan/
- 相談窓口:経済産業省 技術協力課
●施策略称:平成29年度下請中小企業・小規模事業者自立化支援対策費補助金
●施策略称:平成29年度予算「下請小規模事業者等新分野需要開拓支援事業」
●施策略称:コンテンツグローバル需要創出基盤整備事業
- 概要:コンテンツ等の海外展開に必要な口一力ライズやプロモーションを行う事業者に対して、補助金を交付することにより、コンテンツ等の海外展開を促進します。 ②地域経済活性化に資する事業と審査委員会が認定する場合は、特例として対象経費の3分の2の補助。(「会社法に定める大会社」でない企業が対象)
- 対象者:企業・団体、地方自治体、海外現地法人
- 募集時期:平成30年年1月31日 支援内容:旅費、出展料、会場費、通訳・翻訳費、広告宣伝費、ローカライズ費用等
- 支援規模:費用により補助対象額に制限をかける場合あり
- URL:https://www.vipo.or.jp/project/jlop4/
- 相談窓口:経済産業省 文化情報関 連産業課
●締め切り間近! 「IT導入補助金」
3月に紹介した「IT導入補助金(2次公募)」の申請締め切りが、6月30日(金)に交付申請受付を終了する。登録申請は5月31日(水)となっているので早めの対応が必要である。
「IT導入補助金」の概要は中小企業・小規模事業者のITツール(ソフトウエア、サービス等)を導入する際に経費の一部を補助するもの。
支援内容は、パッケージソフトの本体費用やミドルウェアのインストール費用 ・ITツールの教育費用、ホームページ制作サービスの初期費用など。
補助金額は最大で100万円、この資金は事業のIT化、サイト構築など支援資金として活用することが可能である。
詳しくは下記URLを参照。
●5月の海外展開、販売に関係する補助金・助成金の募集内容
●施策略称:酒田市海外販路拡大支援助成金
●施策略称:海外市場販路開拓支援事業補助金
●施策略称:姫路市外国語ホームページ新規作成支援事業補助金
●施策略称:鹿児島市輸出チャレンジ支援事業
●施策略称:展示会等出展費補助金(1100万円)
●施策略称:見本市等出展補助金
●施策略称:高畠町新事業活動推進サポート補助事業
●施策略称:海外販路開拓人材活用事業費助成金
- URL:http://www.nico.or.jp/service/12482/
- 支援内容:補助金・助成金
- 対象地域:新潟県
- 募集時期:助成決定日から平成32年3月31日まで
- 目的:新潟県内が海外販路開拓により売上・利益・雇用を拡大する取組を支援するため、海外販路開拓のためのマーケティング及びマネジメント能力等を有する人材の新規雇用に係る人件費の一部を助成する。
●施策略称:燕市海外見本市出展サポート事業補助金(600万円)
- URL:http://www.city.tsubame.niigata.jp/industrial/016000011.html
- 支援内容:補助金・助成金
- 対象地域:新潟県燕市
- 募集時期:【前期】平成29年4月1日~平成29年5月31日 (対象:平成29年4月1日~平成29年9月30日に行われる展示会)
【後期】平成29年9月1日~平成29年10月31日 (対象:平成29年10月1日~平成30年3月31日に行われる展示会)
※事前の申請が必要となります。
- 目的:市内の中小企業が自社製品・技術等の海外への新規販路開拓を図るために、海外において開催される見本市等に出展する者に対し、その出展に要する経費の一部を補助する。
●施策略称:外国語版ホームページ整備支援
●海外展開、販売に関する補助金・助成金についての参考サイト
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タグ: 助成金, 補助金
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