Live CommerceからeBayへ出品 2016年、自社サイトと連動する本格的な海外向けネット通販ビジネスの最前線とは

本日はLive Commerce で自社サイトを作り、自社サイトからeBayに出品し在庫連携を行うツールについて紹介します。

eBay出品ツールについてはこちらの記事をご覧ください。

まず、今年は多くの中小企業がeBayへストア登録されて出品をされたかと思われます。
その多くがツールなどを使わずにeBayの管理画面から1点ごとに登録するという、果てしなく大変な作業をされたのではないかと思われますが、いかがでしょうか。
もちろん、eBayではこうした背景を理解していますので、海外では多くのeBayへの出品を簡単にするツールが多数リリースされます。


e
bay オフィシャルサイトからさまざまな出品ツールが紹介されています。

私も、以前はこうした出品ツールを比較検討して使っていた時期がありました。特にAuctivaなどは価格も安く、出品ツールとしては使いやすかった印象があります。ただ、こうしたツールを使いまわすうちに、ツールへの依存度が高まってしまい、ツールと他のECサイトを連携するということになってくると、無理が生じてくる、、、というのが最終的にLive Commerce から出品ツールを開発するに至った理由の1つではあります。

Live CommerceでもeBayへの出品は数年前から行っており、なんとかLive Commerceの商品データベースをeBayと連動できないかと試行錯誤して、今年の5月にリリースをしたのが、Live CommerceからeBayに出品できるツールです。

現在、他社事例として、eBay への出品についてはHamme様のネクストエンジンで連携が可能なので、楽天やヤフーなどのモール出店企業様はネクストエンジンにて連携を図っていると思われますが、来年以降にさらに加速する海外販売ネット通販では、海外事業部として、海外から本格的に稼ぐ中小企業も増えてくるのではないかと思われます。特にeBay+海外向け自社サイトというのは、まだあまりなく、2016年以降は多くの企業の新規事業の1つになってくる可能性もあります。

また、スタートアップベンチャーや、社内起業、などのいわゆる新規ビジネスや、一方で大企業内のでの新たな事業計画としての海外販売なども、お金を稼ぎ出す1つのチャンネルとして検討に入ってくるはずです。

 

海外向け自社サイト + eBay という新たな事業モデル

まず、海外云々と話す前に、そもそも論として国内のTOP30の強者によるネット売上高ですが、ここ10年ぐらいあまり変わっていません。
国内のEC化率がまだ一桁なので、メーカーとしてのECサイト構築はメリットがありそうですが、小売店となると、ユーザーのセグメントをかなり明確に狭めないと年々難しくなっています。

詳しくはこの雑誌などを見ていただくとして、国内向けのECサイトはコモディー品は100%隙間がなく、かといって隙間商材を仕入れてネットショップをやるのは個人1人でできる荒業であり、隙間も含めネットショップ上位30社の力がますます強くなっています。

そこで、注目されているのが株高円安という海外向けビジネスには割と追い風となる今の景気を背景にしたビジネスです。
現在のネットビジネスのように、楽天やヤフーなどを一切経由せずに、eBayを軸として海外の顧客を開拓していき、最終的に自社サイトにて海外顧客向けにECサイトを立ち上げるという導線です。いきなり海外向け自社サイトを立ち上げることもできますが、まずはeBayで売れ筋や海外からのお問い合わせの傾向などを掴むことで、海外向け自社サイト立ち上げのヒントをいろいろと得られます。実際、当社もebayでやり取りする中でどのような質問が来るのか、どの程度の英語力が必要なのか、どのような画像を用意すると関係性が強まるのか、こうしたことはeBayをやった方がすぐに得られる成果です。

 

eBay → 自社サイト が海外販売のトレンドになる!?

独自ドメイン型で且つ海外向けのECサイトのマーケティングや運営方法というのは、実はあまり情報としては流れていません。一方でeBay についてはAmazonでたくさんの参考書籍が流通しています。
eBayでまずは力を付けて、月に10万円、50万円、100万円と成長できるようになったら、次は自社サイトへ呼び込むというのが従来の成功法則となっています。
もちろん、ブランド力があり、すでに海外展開をしていて、海外に顧客を持っているメーカーのような立場であれば、eBayよりもむしろ海外向け自社サイトありきとなってきます。

現在の多くの中小企業も最初は楽天やヤフーショッピングに1店舗から出店し、そこでネット通販実務を経験することで最終的に自社サイト本店を持つというのが、大きな流れとなってきています。
そして、自社サイト本店から各カテゴリ単位の細かいサイトへブランチを広げていくというのが多くのショップがやっていることです。

eBay → 自社サイト の流れもこうした国内ネット通販と基本的には同じやり方で拡大していくのが最もリスクがなく、海外販売を個人商店から事業化、会社としての稼ぎ柱に成長させることができるのではないかと思います。

Live CommerceからeBay への出品ツールについては、オンラインマニュアルも整備しましたので、是非来年の課題として検討してみてください。

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