
商品のマーケティング戦略を検討するとき、 消費者への視覚的アプローチは極めて重要な要素である。
あたりまえだが、人は見た目で商品を選び購入する。その見た目でも商品を購入した理由の、85%の顧客が色が主要な理由であると認識しているのだ。
そう考えると色はデザインの重要な要素のひとつであることがわかる。しかし、全世界において色の使われ方は共通しているとは言えない。アメリカで注目されやすい色がインドでも同じとは限らない。

下の図はアメリカのオンライン消費者への色のはたらき、使われ方を示したものである。
このように色イメージ、色の力をマーケティングし、サイトカラーやサイトパーツに使うことが購買、ブランド向上につながっていくのである。

黄色
楽観的・若々しさ。原色の中で一番光を反射する色。注意を促す色。
ウィンドウショッピングをしている人の注意を集めるために使われる。
赤
色相環の中で一番活発な色。エネルギッシュ。心拍数を高める色。
緊急性があり、セール中の商品に使われる。
青
アメリカでもっとも人気のある色。落ち着き静観のイメージ。信頼と安全の色。
銀行や企業のメインカラーとして使われる。
緑
裕福・リラックスを連想させる色。目に優しく、一連のプロセスを容易に見せる。
耐性、信頼のイメージ。環境にやさし商品に使われる。
オレンジ
陽気で活気に満ちたイメージ。活発・活動的な色。
「購入する」「購読する」などのCTAボタンに使われる事が多い。
ピンク
暖かく刺激的な色。ロマンチック・女性的な色。
若い女の子や女性に向けたECサイトで使われる。
黒
パワフル・滑らか・光沢など。洗練されたイメージを与えることができる色。
高級な商品を扱うサイトで使われる。
紫
赤のパワーと青の優雅さを併せもつ色。落ち着き・静けさを象徴する色。
美容系の商品に使われる。

ECサイトのみならず、商品のマーケティングにおいて色は重要な役割を持っている。
上の図は、衝動買いの顧客、予算内の顧客、固定客のタイプによって色が与える力を示した図である。あなたのサイトカラーをターゲットタイプに合わせ、もう一度見直し、“色の力”をつかってみることをおすすめする。