Ver0.5で販売レポートを強化

Ver0.4のリリースが経過し、致命的なバグは予定通りだいぶ少なくなりソフトウェアの完成度が上がってきているというのが実感できるようになりました。
改修にかけた時間は昨年12月2日のリリースから数えると既に約半年が経過しました。

ようやくこの時期になってきて市場が求める最低限必要な機能が揃ってきた感があり、これからが本当の意味での「商売の上手な人が簡単にインターネットで販売ができる完結された仕組みを作る」ことに集中できる環境になってきたと思います。
これからが、Live Commerceの本当の姿を現していくことになると思います。
 

最近、ネットショップの店長さん方と会う機会があり、いろいろな意見交換をする中でやはりというか、当たり前なのですが多機能化するよりもできる限り本体は「単純で分かりやすいこと」に徹底し、機能の追加はすべてプラグインイによって実現されるシステムであってほしい。 と言うのが1つの共通の意見としてありました。

それもそのはずですが、現在はASPで有り余るほどのネットショップの運営を補完するツールがあります。受注管理から決済代行、販促、メルマガ、SEOまでネットショップの運営にかかわる大方のサードバーティーは数年前に比べてはるかに充実しています。ECサイトの運営も高度化してきているということでしょう。

例えば、本日紹介するレポート機能ですが、今回は必要最低限としてコア本体側で作成しましたが、将来的にはレポートだけを専門に扱うサードバーティー業者が提供するレポート機能との統合が考えられます。

レコメンドエンジンやセグメントを必要とするメルマガ配信、受注管理ソフトなどもすべてASPで代用が利く時代です。つまりEコマースに求められる機能は、極端に言えば、そのサーバーでないと実現不可能な機能、すなわち「オンラインカタログの作成」のみあればOKと言うことになります。

さらに、現在は楽天、Yahoo、独自サイト1、独自サイト2、Yahooオークションストア…. のように多店舗展開するのが一般化してきているので、これらの共通のフォーマットで商品や注文が管理・運営できるASPが今後は増えると思います。むしろ、その方向性がもっと今よりも強まることだと思います。


つまりコアな開発を多機能化すればするほど、独自色が強まりすぎで、多店舗展開するECサイトとの連携が取りづらくなるのも事実です。従来はASPのカートで満足できない方たちが、独自型ECサイトをOSCやZenを使ってコアなコードまでいじくりすぎてもはや既存のASPとの連携をするのにも大がかりな作業が必要になったの記憶に新しいです。
また、その裏目に他のOSSやASPに戻れなくなる(=OSSロック)されてしまうでしょう。

この背景を考えるとカタログと受注ができる(逆に言えばそれしかできないEコマース)最低限の機能のみを徹底して開発することに集中し、「それ以外の機能はコア本体には作りこまない」というのが今後のLive Commerceのすべての方向性になると思います。

前置きが長くなりましたが、本日紹介するレポート機能は現在あるセールレポートが見づらいという意見がございまして、余計な機能や画面上の表記をできるかぎり省き、売上、注文件数、客単価、携帯とPCの割合、注文商品数という5項目で統計が見れるようにしたものです。
もちろん、もともとあったセールレポートは残してあります。Ver0.5より実装されます。ご期待ください!

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