2020年越境ECセミナー

コロナ禍におけるネット通販の需要の拡大

今年、中国・武漢を発生源とする新型コロナウイルス が世界で猛威を振るいました。一連の騒動は日本を含む世界の市場経済に大きな影響を与えました。日本も例に漏れず、飲食店や観光地の店は売上げを大きく下げる事となりました。

しかし一方で、コロナショックを境に需要が拡大した業種もあります。
その一つが、「ネットショッピング」業界です。つまり、あなたの業界のことです。

特に、私達が関わっている越境ECでは、3月から6月までの3ヶ月間で、いずれのウェブサイトも売上が拡大しました。

送料1,500円で300円の牛乳石鹸

当社が管理・運営している越境ECサイトの顧客は、アメリカから商品価格の倍以上の送料を払って日本の日用品を購入していくという、普通では考えられない様な買い物をしているのです。

例えば、石鹸やコンドーム、リップクリーム、バリカン等々の生活必需品が現地のウェブサイトではなく、わざわざ送料がかかる私達のウェブサイトから買うという、「今までの常識」では考えにくい異常とも思われる消費行動が起こっているのです。

私はこれが、コロナショックによる物流遅延や行動自粛による一時的な需要であると思っていました。しかし、6月半ばを過ぎて世界経済が復活に向けて経済活動が再開し始めた後でも、越境ECの売り上げは落ちず、それどころか増加の一途を辿っていきました。

これは私たちが変わらなければならない、100年に一度の転換期なのか?

こんな商売が成り立つのは日本郵便のEMS物流が止まっている間、またアメリカ・ヨーロッパ地域でのロックダウンによる自粛生活を余儀なくされている一時的な限られた間だけのものだと思っていました。しかし、現実には6月半ばを過ぎ、7月に入った今も止まらない注文は、私の中に別な考えを生み、意識を変える原因となりました。

「これは、私が予想もしなかった所で顧客のニーズを掴んだのではないか？
今まで私が思っていた「越境ECでの販売」はまるで的外れなものだったのでは？」

私がこれらの事実を伝えたくなった理由

初めまして。申し遅れましたが、私はこのセミナーを企画した飯田由也と申します。
私は1年前まで、大阪の小さな物流会社で倉庫管理の仕事をしていました。
越境ECに関わるきっかけになったのは、去年の春に実家の衣料品店が潰れそうという知らせを聞いて、神奈川県の実家に戻ったのが始まりでした。
路面店の行く末に限界を感じた私は、様々なセミナーに参加する中で、初めて「越境EC」というビジネスを知ったのです。

そうです、私は1年前まで越境ECどころか販売職に関わってすらいなかったのです。

そんな私が、今は越境ECサイトを順調に運用しています。
ですが、実は今のサイトは２代目で、その前に売上げが０で消える事になった最初の越境ECサイトが存在しました。

最初のサイトは 補助金も使い200万もかけて業界でも有名な某J社に依頼しました。
結果は、半年経って売上げ０。という散々なものでした。

撤退も頭をよぎる毎日、そんなタイミングで出会ったのがセミナー巡りの中で名刺を交換していたLive Commerce社でした。

Live Commerce社にこの状況を相談した所、代表の板橋社長に一緒にやろうと言っていただき、今年の3月から立ち上げを猛スピードで進め、4月にオープン、5月に黒字化という驚くほどの速度での成長を遂げました。 （立ち上げから最初の売上げ獲得までの過程については以下のリンクから動画をご覧ください）

今思い返すと、J社のコンサルタントは無責任でした。立たない売上げに私が焦り、「今」何かができないかと聞いても「1年様子を見る」と繰り返すばかりで、あまりの苛立ちにノートパソコンを叩きつけたい衝動に狩られたこともあります。 それからというもの、インターネット上で見る情報に対しては、まず最初に疑って見てしまうようになりました。 ネット上でうたわれる「コンサルタント」は、私の疑問や不安に対する「解決策」をくれる事は無かったのですから。

越境ECが失敗に終わる本当の理由

ご存知の通り、越境ECは世界最大のモールeBayやamazonを中心としたプラットフォームで日本で流行の商品が売れるというのが「前提事実」だったのです。私もいろいろなセミナーに参加する中で、eBay・amazonは必ずその話の中心としてありました。つまり、アニメフィギュアや化粧品、釣具や時計といった日本ならではの商品が売れる事が越境ECの常識でした。その前提事実が「コロナショック」によって今、変わってしまったのです。

• 商品代金よりも送料が高いのに注文が殺到する事実
• 現地で格安で購入できる日用品を、あえて日本から購入する事実

これは、ネットショップの常識では考えられない消費行動です。送料や配達時間以上に世の中は「日本の安全な商品・安心できる対応」を求めているのではないか？というのが私の仮説です。

この数ヶ月で私が感じたこと、これは例外なく他の業界でも当てはまると直感的に感じたのです。というのも当社が管理する越境ECは軒並みコロナショックにより売上を拡大させました。

私たちの取り扱っている商品だけがこの状況を生んだということは考えずらく、世界にはまだまだ安全・安心な商品を求めている消費者がたくさんいると信じているからです。でも、そういった商品はほとんど海外で知られていません。だからこそ、今回のセミナーで声を「大」にしてお伝えしたいことがあるのです。

この3ヶ月間で私は越境EC立ち上げから、商品の発送、物流会社との連携、お客様とのサポートに至るまで、商品仕入れから商品を実際に届け、お客様の元に届くまでのすべての仕事を経験しました。しかも、それがコロナショックという異常な経済環境の中での出来事です。初めは、せっかく立ち上げたサイトもコロナでダメになってしまうのではないかと、心の中であきらめかけていました。

しかし、ちゃんとしたデータを使用してサイトを作り、ちゃんとしたマーケティングを行えば、どんな状況でも売上げは上がる。
それは売上げ０で消えた初代越境ECサイトと、３ヶ月で黒字転換し今なお売上げを上げ続ける今の越境ECサイトが証明してくれています。

当社はAmazon・eBay・Lazadaといった海外3大モールの他に、越境EC自社サイトではGoogleやfacebookの広告経由で世界60カ国以上に販売しております。
証拠: リアルタイムの当社サーバーの売上ログです。国内在住の外国人からの注文も発生しています。