TikTokがSNSコマースに有効なこれだけの理由

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近年、SNSの情報をきっかけに商品やサービスの購入を行う消費者が増加している。
インスタグラムでインフルエンサーが推薦する商品を買ったり、YouTube、YouTuberが紹介する商品動画を見てECサイトで購入するなど、これまで、認知や興味関心を獲得するための場だったSNSが、「商品・サービスの購入」にも結びつこうとしている。

SNSコマースには、いろいろな形態があるが、概ねSNS(インスタグラム、ツイッター、Facebook、YouTube、TikTokなど)で紹介された商品を購入できる仕組みと言ってもよいだろう。
そこで、最近、急激にユーザー数を伸ばしているTikTokは、SNSコマースに有効なのだろうか?
この5月、(株)ジャストシステムより、興味深い統計が公表された。 今回はこのTiTokがSNSコマースに有効な理由について解説する。

SNSコマースにTikTokは有効である

TikTokは、15秒から1分程度の短い動画動画の視聴だけではなく、短い動画クリップの撮影及び編集、さらに動画クリップへの特殊効果などの追加が可能なアプリで日本では2018年に公開され、爆発的に人気となった動画アプリだ。
国内月間利用者数1690万人(2021/10)、主なユーザー層は10, 20代の若年層である。

今回、ジャストシステムから「TikTokの視聴に関する実態調査」が公表された。 これは、TikTokを週に1日以上の頻度で視聴する15歳から59歳までの「Fastask」モニターにとったアンケート調査結果である。

その調査結果に『TikTokで投稿されている「商品をおすすめする動画」をきっかけに商品やサービスを購入した経験はありますか?』という質問があり、 「購入したことがある」が34.2%も占めている。
また、購入したことは無いが、「商品をおすすめする動画」を視聴したことがあるが41.5%。
「商品をおすすめする動画」を視聴したこともないが、24.3%という内容だ。

この調査のTikTokの商品おすすめ動画を視聴して、商品を購入する割合「34.2%」は高い数値と言える。
結論を言うと、「34.2%」という数値は、SNSコマースとして充分利用価値がある。参入していない中小企業は、TikTok参入を準備すべきである。

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参入すべき企業は、化粧品、食品・お菓子、健康食品などを扱う企業である。
下の画像は、TikTok動画をきっかけに購入したことがある商品を数値をグラフ化したものだ。

30%以上あるのは、食品・お菓子の49.3%。コスメの41.8%。飲料の39.2%。健康食品・健康飲料の37.5%。スキンケア用品の33.7%)である。
また、購入のきっかけとなった動画のアカウントについては、インフルエンサー・TikTokerが44.3%となっており、TikTokにコマース参入するなら、インフルエンサーなどTikTokを使い慣れているプロにお願いするのが効果的だろう。

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TikTokがSNSコマースに有効なこれだけの理由

今回の(株)ジャストシステムが行ったTikTok調査では、TikTokをきっかけに商品を購入した割合が34.2%という結果である。TikTokがSNSコマースに有効という理由はこの数値である。

この34.2%という数値は、SNSコマースの代表格として注目されているインスタグラムと比較しても決して見劣りしない数値だからである。

2021年12月に公表されたMMD研究所の「スマートフォン利用者実態調査」によると、インスタグラム利用者のうち、インスタグラムをきっかけで商品を購入したことがある人は38.0%となっている。(下図参照)インスタグラムとTikTokの数値は僅差である。
そして、インスタグラムにはTikTokにはない商品タグ機能があり、このタグをアップすることで企業のECサイトの商品ページに遷移し購入でき、EC機能に関してはTikTokに比べ優位な点が多い。

TikTokも今後、投稿から直接ECサイトに遷移できる機能や中国版TikTokのようにアプリ内でEC機能を実装することになれば、インスタグラムの商品購入率38%を超える日はそう遠くない。

また、インスタグラムの売れる商品を見ると、ターゲットは女性であり、ファッションアイテム商品に関するものばかりだ。
TikTokでは、ファッション系以外にも視聴者に男性層が多いこと、コスメ系以外に食品系などが売れ筋商品であることなど、セグメントにバラエティがある。
ファッション系以外にも食品・お菓子や生活雑貨など、商品カテゴリーが豊富なことはECサイト運用事業者の参入が多く見込める。

そして、動画コマースといえば、YouTubeが考えられる。
2019年の女子大生に対して、「YouTubeを見て物を購入したことがありますか?」に対して回答として、購入したことが「ある」が27%。
「無い」が73%となっている。
購入商品ではこちらも「コスメ」(約5割)が最も多く、「食べ物」(約3割)「服」(約2割)と続いている。

これらは数値的には少し古いデータだが、YouTubeのEC購入パターンは動画広告からのECサイトへ遷移し、購入するというパターンが圧倒的に多い。
TikTokはYouTubeと比較しても動画を見て購入する割合でおいては高い数値であること。売れ筋商品はファッション系が多くを占めていることから、すでに動画コマースにおいて、YouTubeを活用している事業者はTikTokにもEC機能が実装される今から参入すべきだろう。

 

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参考:

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