越境ECで成功するには 越境ECショッピングカート7社を比較

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新型コロナ禍による消費者行動の変化として、ECサイトの利用の拡大があげられる。
そして、実店舗はECサイトのデジタル化を推進し、Eコマースは小売り業においては欠かせないものになっている。
また、Eコマースは国内販売はもちろん、更に国外も視野に入れ、ECサイトを運用する時代になりつつある。
2021年版中小企業白書・小規模企業白書によると、中小企業はこのコロナ禍にあって、越境ECの利用企業の割合は、大企業が34.8%であるのに対し、中小企業は47.0%と増加傾向であることが記載されている。
白書には中小企業の成長するには、海外進出による需要の獲得、環境分野など新た需要の獲得が重重要と述べている。
コロナ禍において、海外進出するには越境ECの利用、構築が有効な手段である。
なぜなら、コロナが収束している中国においては、今、越境ECによる日本製品の購入が活況しており、日本製品の爆買い需要が拡大し、中国では日中便の増発も計画しているという。
今回は、これから越境ECを構築し、海外販路拡大を検討される事業者に向け、越境ECショッピングカートを提供している、7社のカートの特徴や構築費用など調べた。

(1)Shopify

shopify

Shopify」はカナダ発のEC事業者向けプラットフォームで、世界中で1,700,000以上のショップに導入されている。

越境ECの構築に必要な多言語対応、多通貨対応や海外送料・税設定、集客機能などネットショップに必要な機能を多数網羅している。
EC構築にとって重要なデザインテンプレートも豊富で、デザイン的に魅力あるサイトを作れるところが強みである。

「Shopify」導入プランには、ベーシック、スタンダード、プレミアムの3種類あり、
どのプランも初期費用、販売手数料はない。
ベーシックプランは、29ドル(約3,200円)/月。
スタンダードプランは、79ドル(約8,600円)/月。
プレミアムプランは、299ドル(約32,600円)/月となっている。

上記プランの違いはスタッフアカウント数、海外ドメイン取得、国際価格の対応(異なる国や地域の商品価格の設定)などである。
コストパフォーマンスが高いと言われる「Shopify」は、本契約をする前に、14日間の無料トライアルも行うことができる。

(2)みらいカート

みらいカート

みらいカート」は越境EC事業向けとしては英語対応のみのシンプルなものである。
越境ECの3つの壁、「言語」、「決済」、「海外配送」の問題を解消し、スムーズにサイト構築が可能となっている。
また、「日本初」の海外・国内の両方向の販売に対応しているところも魅力である。

越境EC構築にかかる、初期費用は54,000円。
月額費用は27,000円となっており、商品登録数は1,000点が上限で、それ以上登録の場合は、要相談となっている。

(3)LaunchCart(ランチカート)

ランチカート

LaunchCart(ランチカート)」は、「スターフィールド株式会社」が提供する越境ショッピングカートである。
越境ECで台湾向けのサイト導入実績ではNo.1を誇り、その特徴は世界の通貨の160種類に対応しており、多くの国・地域を対象とした販売が可能なところである。

現地パートナーとのコネクションも強く、マーケティングや商品が注文されてからお客さんの手元に届くまでの業務全体についての相談も可能となっている。

「LaunchCart」のプランは様々ある。

  • 「台湾向けの単品通販プラン(予算 100万円〜)」。
  • 「中国向けECモール出店プラン(予算 30万円〜)」。
  • 「多言語WEBサイト制作プラン(予算 50万円〜)」。
  • 「中国向け自社ECサイト構築プラン(予算 150万円〜)」。
  • 「インドネシア越境ECプラン(予算 100万円〜)」。
  • 「海外向け総合通販サイト制作プラン(予算 200万円〜)」

と6種類あり、海外ターゲット国に合わせた越境ECサイトが構築可能で、中国向けECモール出店以外のプランにはECサイト制作(デザイン~組み込み)と翻訳料が含まれている。

(4)CS-Cart

CSカート

越境ECカート4つ目に紹介するのは、「CS−CART」。
「CS−CART」は英語はもちろん、中国語やスペイン語など27言語に標準対応している。
また、標準対応していない言語は事業者が追加することも可能である。
翻訳に関しては、誰でも直感的に文言を編集・翻訳できる機能を搭載している。
通貨に関しては、米ドル、ユーロ、英ポンドに標準対応しており、他通貨の登録も可能。

「CS−CART」の特徴は直感的に翻訳・編集できるところで、アメリカ、ヨーロッパに販路を拡げたいが、人的リソースがない場合には有効である。
また、「CS−CART」は30日間無料で利用可能で、CS−CART購入後、30日以内であれば理由の如何に関わらず代金を全額を返金する「30日間返品・返金保証」制度がある。

越境EC構築プランは、スタンダード、プレミアム、マーケットプレイスの3種類となっている。
全てのプランの初期費用は5,500円で統一され、
スタンダードプランは、月額費用は15,100円。
プレミアムプランは、月額費用は25,300円。
マーケットプレイスプランは、月額費用は40,700円。
となっている。
各プランの違いは、容量やデータ転送量/月の違いである。

(5)WorldShoppingBIZ

worldshopping

WorldShoppingBIZ」は、株式会社ジグザグが提供する越境ECの多言語対応・海外決済・海外配送までを一気通貫で提供する、越境EC支援サービスである。
越境EC構築には、自社のECサイトにJavaScriptタグを1行追加するだけで、世界125カ国に向けての海外販売を開始できる。
仕組みとしては、海外のユーザーの代わりに、「WorldShoppingBIZ」が購入代行とカスタマーサポートを行うというものである。
海外から注文があれば、事業者はWorldShoppingの国内倉庫に商品を送るだけで良い。

「WorldShoppingBIZ」の強みは、なんといっても、サービスの手軽さにあり、「JavaScriptタグ」を埋め込むだけで、越境ECを開始できるところだろう。
自社ECサイトが既にあることが前提だが、ECサイトにタグを設定すれば、越境ECの課題である言語、決済、物流、カスタマーサポートの問題がなくなるのである。
料金は、初期費用は33,000円、月額費用は5,500円、その他、海外決済手数料以外の費用は発生しない。
現在、「WorldShoppingBIZ」はカラーミーショップやfutureShopなどと連携しサービスを展開している。

(6)MultilingualCart(マルチリンガルカート)

マルチリンガルカート

MultilingualCart」は、越境ECの壁である言語について、英語、中国語以外にもフランス語やロシア語など12の言語に対応している。
また、言語と同様に通過に関しても、日本円、中国元、米ドル、ユーロ、香港ドル、カナダドルなど30種類の通貨に対応し、配送もEMS、Fedex、SAL、ヤマト国際宅急便など複数の配送方法を設定できる。

越境EC構築に必要な様々な機能を標準装備しているが特徴の「MultilingualCart」の導入プランは、初期費用は70,000円、月額費用は19,800円~、基本は2言語対応で、言語する場合は、月額10,000円などとなっている。
サーバー容量は無制限も魅力で、商品上限数は100点、それ以上の場合は追加料金が必要である。
また、7日間の無料体験のサービスがある。

(7)Live Commerce(ライブコマース)

ライブコマース

最後は、当社デジタルスタジオが提供する「Live Commerce」。Live Commerceは1000社以上の実績があり、その特徴は、様々な機能拡張のための「プラグイン」が豊富な点である。
例えば、翻訳については「自動翻訳機能」として英語、中国語(簡体・繁体)に標準対応している。
さらに、最近では、ECサイト構築するだけで終わらない集客サービスとして、Googleショッピング広告、FaceBook広告や商品ページにAmazonと同様のレコメンド機能も提供している。
また、Live Commerceのお客様のみが利用できる、越境ECモール「Discovery Japan(ディスカバリー・ジャパン)」を運用しており、お客様の海外販売の収益拡大をサポートしている。
デジタルスタジオでは「Discovery Japan」で培ったノウハウを、「Live Commerce」にフィードバックすることで、新機能の開発を実施しアップデートしている。

越境EC構築プランは、大きくはスタンダートプラン4種とカスタマーサクセスプランとなっている。
スタンダートプラン4種には起業家(1,650円/月)、シルバー(6,130円/月)、ゴールド(11,347円/月)、プレミアム(32,320円/月)があり、それぞれ、商品数、転送量、サポート対応などの違いがある。初期費用はすべて、34,769円である。
起業家プランで、30日間の体験サービスもあり、手軽に使用感を試すこともできる。

また、越境ECを事業として成功させるべく、当社が一丸となって事業者の海外販売成功をサポートするプランが、「カスタマーサクセスプラン」である。
初期費用は330,000円〜で、欧米・アジア向けプランとして55,000円(税込)/月額〜となっている。

 日本で売れてる商品は、海外でも売れる

越境ECビジネスに参入するとき、自社越境ECを構築するべきか、AmazonやeBay、Lazadaなど海外ECモールに出店すべきか、迷っている事業者も多い。どちらもメリット、デメリットはある。
海外ECモールのメリットは、プロモーションコストがほぼ必要ない。デメリットは、競合が多く商品が埋もれ、価格競争になる点、デザインやUIに自由度がないところである。
逆に自社越境ECサイトのメリットは自社にEC運用のノウハウを蓄積できる点、売上ロイヤリティが不要な点などがある。
デメリットとしては越境EC運用の人的リソースが必要であり、また、集客プロモーションコストがかかるところだろう。

どちらも、一長一短はあるが、越境ECでは日本で売れた商品なら、海外で必ず売れると私は考えている。
日本で売れた商品は、日本の消費者がその商品価値を認めたものであり、海外でも売れるのは当然である。
売れた商品は、海外で商品を販売する場をできるだけ多く確保するだけである。
つまり、私の考えは海外ECモール、Amazon、eBay、Tmall、Lazadaに出店し、自社越境ECも構築する。ECモールと自社EC、全てに対してその商品を掲載すれば良い。
そして、もしプロモーションが必要なら、食品だろうが、ファッションだろうが、家電だろうが、その商品を購入していただいた海外ユーザーにYouTubeでPR動画を依頼し、投稿すれば、越境ECで売れないわけがない。

日本で売れた商品=優れた商品である。
優れた商品であれば、商品販売の場(ECサイト、実店舗)を拡大し、PRすれば必ず越境ECで事業の拡大は可能であり、海外販路開拓は成功する。

今、日本ではコロナ禍の状況が続いているが、いつかは収束するだろう。
そしてアフターコロナでは、全く新しい世界、新しい景色が見えてくるだろう。
このコロナの時期は大きな転換点であり、このコロナ禍に対して上手く反応したものだけが、新しい景色を見ることができると考える。
越境ECに大きく舵をきり、好奇心をもって諦めずに行動することが大切である。

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