情報に溢れたウェブ世界にすっかり疲弊されてしまった私たちは、無意識のうちに情報をフィルタリングするようになっています。その結果、旧来のECマーケティング戦略の多くが通用しなくなっています。では、私たちは一体どんな情報に耳を傾けているのでしょうか。現状を確認しながら、その対応策をご紹介します。
完全に情報が飽和した現代では、私たちはTVや携帯、ウェブの広告を信じなくなっています。その代わり、モノを買うときに誰からアドバイスをもらうかが重視されるようになりました。友人や家族など、自分のよく知る人に相談してから購入を決めるケースが増えているのは体感的にも分かると思います。
価格.comをはじめとする口コミサイトが人気な理由も、同じ文脈から説明できます。企業ページに書かれた詳細情報よりも、実際に買って使ったユーザーから発信されるコンテンツの方に重きが置かれるようになっています。「誰が言うかが今後のトレンドです。
よく知る人や実際に使った人からのアドバイスや推薦をきっかけに、購買へと導く手法をレコメンデーションマーケティングと言います。これが今後のECマーケティングの基本になるでしょう。
もはやECマーケティングにおいては、FacebookやTwitterをはじめとするソーシャルメディアの存在を無視できなくなりました。スマートフォンの普及と相まって、今後もますますソーシャルメディアは普及し、あらゆる人気のウェブサービスと密接になっていくでしょう。そうなればなるほど、ソーシャルメディアからの推薦情報が増え、ECにおいてレコメンデーションマーケティングが支配的な影響を及ぼすようになります。
では、どうやってレコメンデーションマーケティングを実践していけばよいでしょうか?まずは導入段階として手を付けやすいところを3つ、簡単に触れたいと思います。
お気に入りの製品について、ソーシャルメディア上でシェアしやすくするのが、レコメンデーションマーケティングを始める一番簡単な方法です。ソーシャルボタンの配置や表示の仕方などをユーザー目線で見直し、もっともシェアされやすいデザインやレイアウトを見つけましょう。
Facebookの企業ページのいいね!やTwitterの企業アカウントのお気に入りを集めましょう。いいね!やお気に入りが増えることで質の高いトラフィックが増え、結果売り上げに繋がります。また、真にレビューの威力を感じるにはシェアされる必要がありますので、前述の「シェアを喚起する」と合わせて対策を考えて行きましょう。
「誰が言うか」がモノを言う時代だからこそ、影響力の強い人(インフルエンサー)からの情報発信が拡散されるようにするのが効果的です。だからといって、インフルエンサーを買収するのはNGです。インフルエンサーたちが発信、拡散したいと思う、質の高い情報をこちら側が用意してあげることが必要です。
レコメンデーションマーケティングでは、ファンを獲得していくほど、自ずとオンラインコミュニティが形成され、ブランド力が強くなり、売上も大きくなっていきます。今日から始められる簡単なことから、レコメンデーションマーケティングをぜひ取り入れてみてください。
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