海外のECサイトを運営している会社、そしてそのマーケットシェアはどうなのか最新の情報をまとめてみた。
まず、昨年度2015年10月の結果は次の図の通りで、1位がWooCommerce、Magnentoが2位であった。結果的に両社のマーケットシェアで約半数となり、この2社が独占していると思われる。
グラフ:2015年の海外ECプラットフォーム市場シェア
さらに、2016年の最新のマーケットシェアを見てみると上記の図の通り、Magento とPrestaShopは比較的安定、Shopfy急成長している。 WooCommerceはやや減退気味、また、VirtueMartやZen Cart osCommerceは伸び悩んでいる状況である。
このECサイトの違いは何なのか?マーケットシェアの決定的な要素なのかを調べてみた。この分析はトップ5位のECサイトからランダムにメインデータの中から1%のサンプルを抜き出したものを分析資料とする。
そのトップ5位のサイトとはShopify, Prestashop, Magento CE, Mangento EE, Woocommerceである。 MaMagento CE とMagento EE はターゲット顧客が違うため分けている。
まず、使用可能な言語は英語である。 およそ59%が英語をメインに使用しているという結果が出ており、スペイン語が8%、フランス語が7%となっている。
上記のグラフはそれぞれサイト上の使用言語の比率について色別に分けられているが青色の部分は英語率を表しているが、圧倒的に多い事がわかる。
さらに、Prestashopの英語率はわずか4%であるが、多言語をメインに扱っているサイトである。このショップの運営は英語圏がメインではなく、フランス語やスペイン語、ポーランド語である。
【使用されている言語の比率】
上記のグラフを見ると、Shopifyは唯一英語圏の国だけをターゲットに展開しているようである、インドは英語のストアを好む傾向にあるらしい。
Magento CE を見ると様々な国で利用されている事が分かる、この会社はアメリカにあるが、アメリカでのシェアは14%、その中でもアメリカの起業家達がこのサイトをメインに利用しているらしい。
さらに、PrestaShopはヨーロッパに特化したECソフトで70%の利用会社がヨーロッパ大陸に集中している。
【各サイトの国別のシェア率】
さらにどのような製品が販売されているのか、ECサイト5社をまとめて製品をセグメントごとに分けてみた。
上記の図を見ると、どのサイトでも服飾・アクセサリー系が最も売れている商品とみられる。また、電化製品も定番だが、他の商品はそれぞのサイトで特徴があるようだ。
Shopify, Magento EE, PrestaShop, Magentoに関しては商品の販売が主で、WooCommerceはサービス、情報に関するシェアが大部分を占めている事が特徴だ。
【製品販売の割合】
上記のグラフでは、全体の平均商品価格は214ドル、Shopify, PrestaShop, WooCommerceに関しては平均より低く82~180ドル、さらに Shopifyは160%も他と比べて商品の平均価格が低いのが特徴。
最も高いのはMagento EEであった。 Magento EEは法人をターゲートにしていることも理由に挙げられる。
Shopify は最も低い価格帯商品を幅広く英語のみで展開しているサイトだということ、そしてアメリカではShopifyは様々な商品を扱っていることが多く、主に服飾、電化製品である。
PrestaShop ヨーロッパで人気が高く、ヨーロッパの様々な言語での取引が可能。
平均価格は他社よりも低めで電化製品、服飾、アクセサリーと扱っている。WooCommerce は情報、サービス、コンサルティング業が多いが、平均価格よりもやや低め。
アメリカで人気が高く英語がメインである。Magento CE は様々な言語、国、商品が販売されていることが特徴だ。 価格は平均よりやや高め。
Magento EE は法人専用のサービスが主で、アメリカをベースにしたサイト経営者に人気がある。
参考サイト:https://blog.aheadworks.com/2016-ecommerce-platforms-analysis-and-comparative-report/
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