皆さん こんにちは。
これから、「日本の製造業」そして製造業の「海外進出」「海外展開」についてお話をしていきたいと思います。
本題に入る前に少し私のことをお話しさせてください。
私の前職は、生産設備や産業機械向けにマイクロコンピュータを利用した機器、コンポーネントを開発・製造・販売し、売上は海外連結約300億円強、従業員は連結で約1、200名の会社でした。
大企業ではないでしょうが、それなりの規模と思います。
私は、大学を出てこの会社に就職したのですが、入社当時と比べると、売り上げは約100倍、従業員数は約60倍の規模になっています。
期間として、30数年の年月が係ってはいますが、それなりに急成長し成功した企業の一つと言えるのでは無いでしょうか。
私は、特にコネも無く一般サラリーマンとして営業職に採用され、その後、営業企画・マーケティング・開発・製造の各部門を経験し、最終的には同社の取締役社長の任に就き、6年後に退職して今に至ります。(この様な経歴もあまり多くない様にも思います。)
在籍期間中、色々な事を経験させて貰いました。社員数も少ない時期からの入社であり、当時の創業者社長を始め役員の近くで仕事をする機会が多く、色々な場面での判断や成長していくための手法等多くの事を学び実践する事が出来た事は私の大きな財産になっています。
当時の関係者各位には本当に感謝しています。
この様な貴重な経験をさせて頂いた事に感謝し、何か恩返しの真似事でも出来ればと思い、現在の「日本の製造業」の発展に少しでも役に立てればと、学んだ事・経験した事などをお話しさせて頂く事としたわけです。
現在の社会環境と私の生きた時とは違っている点も多く有りますが、それなりに共通する事もまだまだ多く、少しでも皆様のプラスになれば幸甚です。
【日本の製造業】とは
『モノつくり日本』は現在、政府を始め関係各所が大きく取り上げています。「クール・ジャパン」としても予算も付けられ、最近再び俄かに賑わっているとも言えます。
この様な状態を作り上げてくれた先輩諸氏の努力に最大限の感謝を申し上げたいと思います。
さて製造業と一口に言ってもその規模・範囲や種類は多岐にわたります。
食や食材、化学製品や工業製品からその原料また金属加工商品や加工技術そのもの。
数え上げるときりがない・・・くらいでしょうか。
私の話の中では、その中で「中小企業・小規模事業者」の「製造業」に分類される企業・団体に対してお話をしていきたいと思います。
日本の製造業はその歴史的背景故に、分業化され各々の道を究めてきた企業が多く、商品を持っていないが、世界でもトップクラスの加工技術を持つ企業が多く存在します
一方、製造業の中でも「オンリーワン商品」と言われる、日本の中のニッチ市場でのトップシェア商品を持つ企業も多く有ります。
又、コンポーネントと呼ばれる、商品を構成するアル部分の製品を開発・製造している企業もあります。
これ等を一纏めにしてお話する事は少し乱暴すぎると思います。
次回から、少し分類を縛りこみ、お話を続けさせて頂ければ幸いです。