本日は、越境ECを運営しているLive Commerce の全ユーザーを対象に、越境ECから各国向け現地ローカルECへのステップアップについての提案です。
これは何かと言うと、元々は越境ECで海外販売を始めてみたら、特定の国から特に注文が多いというような傾向がでてきます。
特に、日本からの越境ECで注文が多い国といえば、アメリカ、台湾、シンガポール、香港などです。
当社が運営するDiscovery Japan Mall や当社のお客様でもこうした国からの注文は多くなっています。
特に注文数が多い国については、越境ECのドメインではなく、各国の国別ドメインもしくはgTLDドメインでECサイトを立ち上げた方が、Googleがインデックスした時に、ウェブサイトと国を結びつけるアルゴリズムが機能するため、より強いローカライズを実現することができます。(これを、グローバルローカルECサイトと呼ぶことにします。)
そこでグローバルローカルECサイトとして、各国向けにURLを分類すると言うまったく新しい機能を紹介します。
例えば、越境ECサイトのメインURLは
www.onlinestores.com
だとします。Live Commerceの言語切り替えの仕様では、
www.onlinestores.com/language/en → 英語
www.onlinestores.com/language/zh → 簡体字
www.onlinestores.com/language/zh-TW → 繁体字
www.onlinestores.com/language/ja → 日本語
というような、URLのパラメータに language/xx を付与することによってウェブサイトの言語を動的に切り替えるようになっています。
通貨も同様で、
www.onlinestores.com/currency/USD → USドル
www.onlinestores.com/currency/JPY → 日本円
URLのパラメータに currency/xx を付与することによってウェブサイトの通貨を動的に切り替えています。
つまり、
www.onlinestores.com/language/en/currency/USD → 英語でUSドル
www.onlinestores.com/language/ja/currency/JPY → 日本語で日本円
このようなルールによって言語に対して、指定した通貨を結びつける(結び付けないことも)ことができるようになっています。しかし、1つのURLで言語と通貨を結びつけるとどうしてもURLが長くなってしまいます。
そこで、Google ウェブマスターに掲載されている多言語サイト用のURL推奨パターンに習い、言語と通貨を別の新しいサブドメインURLとして定義し、国別に越境ECサイトを運用する形にしました。
具体的には、国別のURLの命名規則は以下のように定義されています。これは、国別にドメインを分けた方がGoogleの検索クローラーがどの地域を対象にしたウェブサイトなのかが理解しやすいということだと思われます。
URL 構造 | 例 | 長所 | 短所 |
1.国別 | example.ie |
|
|
2.gTLD を使用したサブドメイン | de.example.com |
|
|
3.gTLD を使用したサブディレクトリ | example.com/de/ |
|
|
4.URL パラメータ | site.com?loc=de |
|
|
2番目の方法であれば、1つのサーバでサブドメインを利用することによって、地域ごとにウェブサイトのURLを動的ではなくサブドメイン化を行うことができます。
今回、当社では自社運営するDiscovery Japann Mall にてグローバル越境ECサイトと、国別のローカルECサイトのURLを分けることによって高いSEO効果を実現することができました。
具体的には、以下のように、URLをサブドメインにより国別に分類を行いました。
ユーザーにわかり易くするために、地域別のサイトのトップページも作成しました。
URLを地域別に分けるメリットとしては、
ECサイトを各国向けに海外進出する前段階で、このような国別のURLにしてサービスを拡大することができる拡張性がLive Commerceにはあります。
もし、国別に1つ1つサイトを立ち上げるとなると膨大な時間とお金が必要ですが、今回のようにグローバル越境ECサイトからの発展として、各国向けのローカルECサイトを立ち上げることで、日本のサービス品質のまま海外展開ができるということです。
ローカルECサイトについては、ファーストクラスにてオプションとして提供しています。
価格、納期についてはお問い合わせください。
タグ: ローカル