SNSを利用し、実店舗への集客、WEBページへの誘導、ブランド力向上に取り組まれている事業者は多いだろう。
SNSを使ってもいっこうに効果が現れない、そもそも、SNSで集客はできるのかなど悩みはあると聞く。
今回はそのSNSで集客する際のポイントを確認し、現在行っているSNSコンテンツの内容などを見直し、再度、その取り組みを強化していただきたい。
日本で代表的なコミュニケーションツールとしてのSNSは、Facebook、Twitter、Instagram、Lineである。全て無料で活用できるツールである。
みなさんの店舗や企業ではどのようなSNSを運営しているのだろうか? ECサイトやコーポレートサイトでは、全てのSNSを活用し運営し、集客しているところもあれば、FacebookとTwitterは行っているが、Instagramはアカウントがあるだけ、などさまざまだ。
中には、「いろいろSNSは行ってるが、集客、販促に効果的に活用できていない」という事業主もいる。
今回は、SNSも立派な集客販促ツールとして活用するために必要なことは何なのか、どのようにSNSを使い分ければ、良いのかなど、2回に分け、今回はFacebookとTwitterについて、次回はInstagramとLineについて見て行こう。
SNSで効果的に集客する場合、重要なのはSNSのターゲット、つまりユーザー層を知るとことが重要である。
下の図は、平成28年の経済産業省のデータからの抜粋だが各年代ユーザー層がよく使うSNSは何かを知ることができる。
20代から50代まで幅広く、利用者が多いLine、高年齢で利用率の高いFacebook、20代〜30代に人気のあるTwitter、Instagramは20代が中心と、それぞれユーザー層が違うという事実がある。
つまり、お店や企業でいろいろなSNSを活用している場合、メインとなるターゲットに合せたSNSをメインとして活用することが第一となる。
お店や企業のメイン顧客層、今後、取り込みたい顧客層なども加味し、どのSNSに注力していくかを考えるのが良いだろう。
そして、SNSコンテンツ作りには、SNSの特長を知り、記事を投稿することはさらに重要だ。さまざまあるSNSには特長がある。140字という限定された投稿のTwitter、実名による投稿のFacebook、写真投稿のInstagram、1対1のチャットによるLineとそれぞれタイプが違う。
各SNSのメリットや配信内容など特長を知り、多くのまだ見ぬユーザーにアプローチしてゆくことが求められる。
まずは、FacebookとTwitterについてその特長とユーザーアプローチする際のポイントを見て行こう。
現在、国内Facebookユーザーは2,700万人(2016年)で20代~40代の男女がよく利用され、SNSではLineに次ぐメディアである。 Facebookのメリットは以下のような点である。
Facebookは何より実名登録、投稿による記事の信頼性、そして批判的な誹謗中傷が少なく、そのため炎上しにくいポジティブな情報が多いという特長がある。
次にFadebookで集客するときにポイントについて見て行こう。
写真があることで、ユーザーの感想や”いいね”や”シェア”を引き出しやすくなる。 ある調査では関連の高い画像を使用したコンテンツは、使用しないコンテンツより94%の多くのビューを獲得するとされている。
自分で撮った写真をそのままアップするのが一番だが、写真がなさそうな時でも、なんらかの関連する写真を無料の画像素材サイトから入手し規約に基づいて使うなども一つの方法だ。
あたりまえだが、文章の内容はユーザーの「役に立つ情報」であることが重要だ。役に立ち、おもしろおかしく、誰も知らなかったようなオリジナルな情報であれば、なお良いだろう。
そして、文章はあまり長くなく、ダラダラせず、適度に改行し、時にはユーザーに疑問を投げかけたり、クイズ形式にしたり、ユーザーとのコミュニケーションを取れるような体裁に整える。
ユーザーに親近感と興味を持ってもらうことで、いいね!やシェアを促すことができるのだ。
Fecebookから外部サイトや自社ブログにリンクを設定できる。 リンクした記事にいいね!がされると、いいね!してくれた人の友達にその情報が伝わってことになる。
また、記事がシェアされると、記事情報とともにブログやサイトのURLも同時に広がり、サイトやブログへの流入が増える。
Facebookページに会社のサイトや他のブログにリンクを設定することで、相乗効果を期待できる。
コメントはお客様の声である。この声は商品、サービスの信頼性を示すものである。
良いコメントであれば、感謝やお礼のメッセージで、質問や疑問には丁寧の回答することが重要だ。
コメントのが多くついている投稿は盛り上がりを感じさせ、他のコメントを呼び込むきっかけにもなる。
投稿は宣伝内容だけではなく、地元のお得な情報などをおりまぜ、自社商品の宣伝ばかりにならないようにする。
自社商品の宣伝ばかりだと消費者は「また宣伝か」とだんだん離れていく結果になる。ユーザーに有益な様々な情報、コンテンツを基本とし、コンスタンスに提供してゆくことが求められる。
また、投稿時間は午後2時から4時頃の配信記事がいいね!やシェアされやすい傾向があるようだ。さらに、1日に何度も配信するとユーザーの反応は鈍る傾向とあるので、1日の投稿回数は2回未満に抑えることで継続的に投稿を続けられる。
TwitterはFacebdookと並び、世界最大のSNSである。現段階ではSNSの中では最も集客しやすいツールと言われている。
日本の月間ユーザー数は4,000万人(2016年9月時点)、主な利用者は10代〜30代、匿名での発信なので若者が気軽に投稿でき、若者をターゲットとした施策では効果的である。 Twitterのメリットはまとめると以下の内容である。
次にTwitterで集客するときのポイントについて見て行こう。
Twitterは140字以内の投稿であるが、140文字を全て使った投稿が効果的かと言うとそうではない。
Twitterの投稿文字数により、ユーザーのエンゲージメント率に差が見られるのだ。71文字から110文字数だと、リツイートされやすく、120文字から130文字だとURLがクリックされやすい文字数だと言うデータもある。
適切な文字数の中にどれだけ重要なキーワードやポイントをわかりやすく入れることで、興味を持ってもらうことが重要である。
Twitterを使った集客のコツは”ハッシュタグを活用する”とすることだ。
ハッシュタグとは簡単に言うと検索カテゴリーである。ツイート文に#〇〇とつけることで、〇〇に関係ある内容で検索しているユーザーに、ツイートを見つけやすくしてくれるものだ。
ハッシュタグ付きのツイートはエンゲージメント率が2倍高くなるとも言われ、ハッシュタグで不特定多数のユーザー目に留まる可能性が高くなる。
このハッシュタグはたくさんつければ良いかというとそうではない。ハッシュタグは3つ以上では効果が少なく、1つまたは、2つ程度が良いとされている。
Twitterはリアルタイム性が高いのが特徴だ。トランプ大統領、都議選候補者のツイートなど世の中の出来事が満載である。
この世の中の出来事、時節に合わせた写真と自社商品の写真とともに投稿する。また、Twitterの画面左にある「トレンド」にあるキーワードは注目を浴びやすいのでそれらに関連した商品でツイートするのが効果的である。
投稿するタイミングはTwitterがよく利用される時間に合わせて投稿するのが基本だ。
Twitterは朝晩の通勤時間帯やお昼時、夜に帰ってからやり取りや投稿される割合が高い。具体的には7時~9時、12時~13時、18時~23時である。
利用者が多い時間にツイートすることで、効果を何倍にもすることができる。
明らかに商品の宣伝だと分かるツイートは3回のうち1回までが良いだろう、お店の知名度をあげる、新規顧客を獲得するために行って欲しいのが、ユーザーに有益な情報を織り交ぜて、ツイートすることである。
例えば、「その業界独自の豆知識」「お客様とのエピソード」「地域密着型の旬な情報」など、読者のためにツイートすることがポイントである。
SNSにはそれぞれ特長があり、どのSNSを使い運用すれば良いかなど、迷う場合が多い。たくさんあるSNSを全て運用すれば、それだけいろいろな方面で目に留まる可能性は高くなるだろう。
しかし、多くのSNSを運用することは、手間や運用リソースに時間がかかりすぎ、気がついたら、更新が面倒で、更新は月に数回などとなるケースも多く見られる。
SNSで集客する場合はSNSの特長を理解し、そのお店、企業にあったSNSを1つに絞り、継続的に更新を行い、内容を充実させていくのが良いだろう。
そして、それら内容に慣れたら、さらにSNSを一つ追加し、投稿するという方法がベストだろう。 次回はInstagramとLineについて見ていこう。
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