先日、Facebookの全世界で月間アクティブユーザー数が20億人突破したとの報道があった。競合するアメリカの投稿サイトのTwitterは4月時点での月間アクティブユーザー数が3億2800万人としているので、その伸長率には目をみはるものがある。
SNSにはそれぞれ特長があり、その特長をいかした、投稿を行うことで集客可能なツールである。店舗経営や企業ではSNSを活用して集客成功事例がたくさん報告されている。
前回、SNSで集客する際のポイントとして、FacebookとTwitterを取り上げたが、今回は引き続き、InstagramとLINEについて取り上げ見て行こう。
全世界の月間アクティブ利用者数が7億人(2017年4月)を突破したInstagram。国内月間アクティブユーザーは1,600万人(2016年12月)となっており、上の図を見ても分かるように、Instagramは今や10代20代を中心とした女性の日常生活の一部となっている。
Instagramは写真によるつぶやき(Twitter)を共有するソフトである。写真を閲覧できるのはあくまで自分がフォローしているユーザーのみで、好きな芸能人だったり、興味の対象だったり、プライベートな裏の世界を垣間見ることことができるのが利用者数の増加につながっているだろう。
以下にInstagramのメリットをまとめた。
今、Instagramが他のSNSと大きく違っている点は、若い女性が商品の購入を目的にInstagramを活用しているところだ。女性ユーザーの6割がハッシュタグ検索し、商品を閲覧し、その中の4割のユーザーが購入経験があるという統計もある。
Instagramは今や単なるコミュニケーションツールではなく、購入目的に利用されるツールとしても注目されている。
次にInstagramで集客するときにポイントについて見て行こう。
Instagramにはビジネスツール機能があり、ビジネスアカウントを取得し、ページの開設から始め、お店や企業の世界観を表現しブランディングすることで、ユーザーに好感をもってもらうことが第一だ。ブランド力表現できれば、商品購入の後押しをする。
Instagramで投稿する写真は販売している商品写真ばかりではなく、店内の様子、スタッフの写真、お客様と販売員との語らい、コンセプチュアルフォト、動画なども良いだろう。自社や店舗にどんなイメージを持ってもらいたかを明確にしたうえで、投稿内容に統一感をもたせることが重要である。
Instagramでは、最大30個までハッシュタグを付けることが可能。
ハッシュタグをつけることで、多くの人に見ていただくことができ、ハッシュタグ日記、ハッシュタグ作文などの活用もある。適切なハッシュタグは、アカウントへの流入や購買活動に大きな効果がある。
Instagramもフォロワーやアカウント閲覧者が増えてくるとコメントも多くなるだろう。 できる限り、反応していただいたユーザーとは密なコミュニケーションを心がけるようにする。
コメントやメッセージは店舗などの運営者の個性が出しやすくなるので、ユーザーのコメントを放置することなく、双方向コミュニケーションで顧客の心をつかもう。
Instagram投稿に対して”いいね!”などの反応が高くなる時間は、夕方5時頃または夜中の2時頃という統計もある。
これは、閲覧者に対して投稿数が少ないための結果と考えられる。
また、広く様々なユーザの目に触れたいのなら、日中のアクティブな時間帯でも投稿すべきである。
日本で最大のSNSプラットフォームであるLINEは、国内利用者数6,800万人、アクティブ率70%以上(LINE 2016年 4月-9月媒体資料より)と今や我々の生活の中ではなくてはならないコミュニケーションツールとなっている。
LINEは2015年2月より個人向け、法人向けのビジネス用途向けのLINE@を開放した。 今回はこのLINE@を集客、販促活動に活用するためのポイントをまとめてみた。
まず、LINE@とは、法人・個人が、自分のLINE@アカウントに登録してくれたお客さまのLINEアプリに向けて、一斉に情報発信するができるツールである。
また、設定を行なえば、お客様と個別に、LINEトークのように1:1の対応も可能である。 サービス的にはメールマガジンのようなサービスがLINE@を通じて行うことができる。
メリットとしては以下の内容となっている。
ネット購入してくれたお客様、ネットショップ上、SNSユーザーに対してLINE@を開設したことをメッセージし、友達の追加をお願いする。また、身近な友達にも友達の追加をお願いする。
ユーザーは友達の追加を「QRコード」と「ID検索」より行うことができるので、ウェブサイトや店頭には「QRコード」を表示して、「以下のコードへアクセス」と掲載する。
また、ID検索は「LINE@ID~で検索して友だち追加をお願いします」などと記して友達をたくさん集めるのが最初の一歩だ。
メッセージ送信は集客に最適な方法である。ネットショップのお得な情報や、入荷情報、新商品、人気商品、トレンドコーディネート写真など配信するとよい。そして身近な友達の紹介を促しも忘れずに行う。
クーポン発行はLINE@の集客に効果的な機能の一つである。 クーポンはメッセージと一緒に送ることもでき、発行のタイミングは「友達を追加してくれた時」「アンケートに答えてくれた時」など条件も設定でき、利用回数やクーポン発行の日時も設定できる。
LINEで発行出来るクーポンをどんどん活用すると良いだろう。
LINE@ではハッシュタグも利用できる。
ハッシュタグは投稿内容のキーワードのようなものだが、LINE@では20個まで設定できる。クーポンやメッセージにハッシュタグ付けで投稿することで、お友達以外のキーワード検索からのユーザーにも見てもらえる確率が高くなり、新規集客につなげることができる。
お店などのポイントカードをLINE上でもつことができるようにしたものが、「LINEショップカード」だ。単に「友達登録お願いします」など促しても、登録が伸び悩むこともある。
そんな時にLINEショップカードを活用し、友達新規登録でポイント取得などポイント付与することで確実に集客することもできる。
また、実店舗への来店などでポイント発行など、売上アップに繋がるショップカードは活用すると良いだろう。
LINE@は様々な機能を提供しており、これらツールを無料からスタートすることができる。
基本的には友達登録してくれたお客様に対して、情報発信を行う形なので、その反応率の高さが大きいツールである。
不特定多数を相手にするチラシなどとは比較すると、チラシの場合の商品購入率は0.01%だとすると、下図にあるようにLINE@での商品購入率は6.5%と、その購入率の高さが窺い知れる。
LINE@は顧客数(友達登録)を増やすことで売り上げを伸ばすことができる、非常に優れたコミュニケーション&ビジネスツールと言える。
SNSは個人がやるもので、企業では必要ないと考えている事業者も、これからの時代、20億もの人が日々使っているFacebookを代表とするSNSの活用は必要不可欠なコミュニケーションツールである。
今回取り上げた、Instagramは企業ブランドの確率ツールとして、 LINE@はメール販促ツールとして、前回のFacebookは信頼ある近況報告として、Twitterは拡散力ある集客ツールとしてなど、SNSをうまく使い分け、優先順位をつけてうまく、運用してゆくことが重要である。
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