Facebook、Twitter、Instagram、LINE、最近では新たにMastodon(マストドン)とSNS市場が賑わっている。
SNSの機能も日々進化しており、ユーザー数も日々増加しているようだ。新たな動きとしては、SNSインフルエンサーが注目されつつあるところだ。
今回は2017年4月時点で公開されている、主なSNSのユーザー数、新しく登場したMastodon(マストドン)やSNSインフルエンサーなどについて調べてみた。
実名制で、リアルな友人関係が特徴となっているFacebook。若者層が離れつつあると言っわれているが、ユーザ数は上昇している。
全世界の2017年5月時点の集計では
となっている。
国内ユーザー数は2,700万人(2016年)となっており、年齢別ユーザー数では、40代のユーザー利用者が731万人と最大で、続いて、30代の669万人と続いている。
Facebookは24時間で消えてしまう投稿のFacebook StoriesやメッセージのMy Dayなどの新機能をリリースし、多機能化しており、これらFacebookの利用についてはFacebookページスタートアップガイドで確認できるので、参照してみると良いだろう。
140文字以内で情報発信するTwitterはシンプルなSNSだが、リアルな友人関係だけではなく、好きな芸能人などともつながれるのが特徴のSNSだ。
ユーザー数は一時期、伸び悩んだが、動画配信サービスを強化するなど施策が効して、上昇傾向にある。
ユーザー数は
となっている。
Twitterは一般ユーザー、企業、ショップ、芸能人、政治家など様々なジャンルからの情報発信がなされており、企業のTwitterを使ったマーケティングやプロモーション活動は、今後ますます、高まりを見せるだろう。
無料電話、チャットが特徴のLINEは、タイムラインにスタンプでコメントできるところが特徴だ。
ニールセンの統計によると学生が朝一で起動するアプリがLINEとなっいる。今やLINEは生活に浸透し、なくてはならないツールと言える。
ユーザー数も2013年から2017年の4年間で2倍以上のユーザーを獲得している。
2017年4月時点でのユーザー数は
となっている。
日本ではニュースの配信サービス「LINE NEWS」やライブ配信ができる「LINE LIVE」なども定着しつつあり、さらにユーザー数を伸ばしている。また、ビジネス活用事例も増えつつあり、企業はビジネスコネクトやLINE@などツールによるユーザーとのエンゲージメントを強くする時代となったと言えるだろう。
Instagramはスマートフォンのカメラアプリで、撮影した写真を加工し、投稿するSNSで日本では20代、アメリカでは30、40代が中心に人気のSNSである。
Instagramのユーザー数は
となっている。
最近では有名タレントのアカウントが注目されたり、国内でも広告が打てるようなり、企業の利用が増えるようになったこと、さらにタレント以外でも一般ユーザーからのインスタグラムインフルエンサー(インスタグラマー)が登場するようになった。
韓国版SnapchatといえるSNOW(スノー)はアジアで絶大な人気を誇る。特に中国での人気が高い。写真や動画がメインコンテンツになっているInstagramと比べるとまだまだ認知度は低いが、2017年の1月時点でのユーザー数は
となっている。
また、ニールセンの2017年1月の主要な「SNSやコミュニケーションアプリ」の利用状況データによると、「SNOW」は利用数は408万人で、半年前の322万人と比較すると27%増加となっている。
これはその他のSNSと比較して、もっとも高い伸び率である。 これまで、SNOWは若い女性中心に利用率を一気に伸ばしており、以前のInstagramのように、今後は他の層にどこまで裾野を広げることができるかポイントとなる。
マストドンの公開は昨年2016年10月だったが、アカウントが増加し始めて話題となったのは、今年2017年3月から4月にかけてである。
マストドンは新時代のTwitterとも呼ばれており、投稿形式は短文である。文字制限は500文字で書き込み名称はトゥート。閲覧注意ボタンや投稿制限も可能だ。
特徴はTwitterのような中央集権型のサーバーではなく、サーバー分散型のSNSである。 各サーバーは「インスタンス」と呼ばれ、利用者はまず、様々ある「インスタンス」へアカウント登録し投稿を始める。また、このインスタンスは自分で設置することもできる。
日本で有名なインスタンスは2017年4月24日現在、mastdon.jpで、次にpixivが立ち上げたpawoo.netとなっている。
このインスタンスは全世界では1295存在し、現在のユーザー数は約46万人となっている。
マストドンは様々なインスタンスに投稿できるところがTwitterと違うところで、同じ趣味を持つ仲間や同じ業界人との交流の場として、より効率よくコミュニケートできるのが特徴である。
情報量、登録ユーザー数、検索機能などTwitterの方がまだまだ、優れているが、今後はユーザーの「インスタンス」の活用次第で、他のSNSと明確に差別化されユーザーを増やして行くだろう。
SNSインフルエンサーを企業のブランディングや商品プロモーションなどの活用する「インフルエンサーマーケティング」が注目されている。
インスタグラマーなどを活用することで若者層向けマーケティングへの効果が期待され、食品メーカー、雑貨メーカーなど多くの企業が活用し始めている。
インフルエンサーは、その影響力により、トップインフルエンサー(フォロワー10万〜100万人)、マイクロインフルエンサー(フォロワー1万〜10万人)、ナノインフルエンサー(フォロワー1000〜1万人)と分類され、その階層により影響する領域が違う。
トップインフルエンサーはSNSでの影響力は絶大で、ユーザーにとっては憧れの対象であが、マイクロインフルエンサー、ナノインフルエンサーはある分野に特化した専門的領域で支持を集めていることが多い、インフルエンサーを活用する際はその目的、インフルエンサーのカバーしている領域を知り、戦略的にインフルエンサーを登用する必要があるだろう。
1990年代中盤以降に生まれたジェネレーションZ世代は、友人との近況報告やコミュニケーションをLINEとTwitterで行い、動画はテレビだけでなく、YouTubeもよく見ている。
このような世代にリーチするにはSNSで影響力が大きいインフルエンサーマーケティングが効果的であり、インフルエンサーにより情報発信する企業が今後、ますます増えていくことが予想される。
SNSの登場により、若者の接触するメディア、情報収集の方法が以前と変わってきた。
ジャストシステムの「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2017年4月度)よると、SNSでの利用の多い10代の若者の第1位は「LINE」(88.0%)で2位「YouTube」(81.0%)、3位「Twitter」(75.0%)という結果だった。
SNSは世代によってその利用する内容は異なり、若い世代ほどSNSの利用率は高くなっている。
10代、20代に利用が高いのはLINE、Twitter。50代、60代に利用率が高いのはFacebookである。
SNSは世代により、その使い方や情報に対する姿勢は、大きく異なっている。このため、企業が情報を発信する際にはターゲットとなる世代に合わせて、使用するメディアや訴求の方法を変える必要があるだろう。