越境ECで売り上げ好調なサイトは?

越境ECで海外に販路を拡大しようとする企業が増えている。越境ECとは日本から世界に向けネット販売することだが、言語、物流、決済、クレーム対応などの問題をクリアすれば、世界に向け消費者を開拓することができる。これからは、この市場はさらに拡大し、品質や価格面だけではなく、きめ細やかな顧客対応、商品数の充実、実店舗も含めた取り組み、アメリカや中国に対する成果を収めることで、売り上げを伸ばして行くことが可能だ。今回はこの越境ECで売り上げが好調なECサイトにスポットをあて、その戦略や特徴などについて見ていこう。

 

和食エクスプローラー

和食エクスプローラー

「和食エクスプローラー」は日本食品専門のキュレーション型の越境ECである。”日本の食”をテーマに外国人ユーザーに向けて、海外では手に入りにくい”こだわりの地域特産品”を売りにしている。
商品は地方の小規模生産者が丹精込めて作り上げた農水産品や伝統食品などを扱っており、外国人ユーザーには好評だ。特長は国内の生産者が、間接的だが海外販売ができるところだ。甲州ワインの「ベーリーアリカント2015」や鹿児島県の「干し芋」など、地方の銘産品が多い。

 

Tokyo Otaku Mode

Tokyo Otaku Mode

Tokyo Otaku Mode Inc.は、日本のポップカルチャー関連グッズを扱い世界に向け販売している。「新世紀エヴァンゲリヲン」のアクセサリー、リラックマなどのキャラクターグッズ、丸めると本物のお寿司の形とそっくりになる「寿司ソックス」、アルパカのキャラクター「アルパカッソ」シリーズのグッズなど200点あまりの商品を取り揃えている。欧米向けTokyo Otaku Mode Premium Shopサイト中国向けではTokyo Otaku Mode京東旗艦店、Tokyo Otaku Mode海外旗艦店とサイトを運営し販路を拡大している。

 

北海道お土産探検隊

北海道お土産探検隊

「六花亭」や「白い恋人」など北海道のお土産品をネットで販売する「北海道お土産探検隊」は楽天の海外販売ページを活用して越境ECを行っている。中国人スタッフを採用し、顧客対応を充実させるなど体制を整え、越境ECでは取引の流通額が前年同期比で55%増に拡大するなど、注文の3分の1は海外からのものだ。

 

ケンコーコム「kenko海外旗艦店」

ケンコーコム

ケンコーコムは越境ECの市場で今一番有望と言われる中国をターゲットとし、天猫国際(ティーモールグローバル)に「kenko海外旗艦店」を出店している。
越境ECでは日用品や健康関連食品、化粧品を中心に30代〜40代の女性をターケゲットとして売り上げを伸ばしている。
中国では広告を出したり、メール配信し、プッシュすることで売り上げにつながることが多い。そして、売れ筋商品が売れる市場であるためロングテールの発想はなく、常に売れ筋商品の1000~2000品目で展開されている。

 

キリン堂「kirindo海外旗舰店官网 – 天猫国际」

キリン堂

ドラッグストアチェーンのキリン堂は中国の天猫国際をプラットフォームとして、化粧品や育児用品などをはじめとする日本の商品を販売している。
そして昨年、独身の日のセールでは約4億5000万を売り上げた。これは日本の店舗の3ヶ月分を1日で売り切ったことになるほどの凄さだ。アリババグループの越境ECサイト「天猫国際」内の日本企業ではトップの実績だったようだ。
キリン堂はティーモールの知名度を活用することで中国消費者へ高品質で安全な日本商品のニーズが広がったと言える。今後は取扱ブランドや商品数においても拡大が見込まれている。

 

ビックカメラ「国美在線」

国美在線

ビックカメラが出店している、家電に強いECサイト「国美在線」

昨年、ビックカメラは中国の大手家電量販店である国美電器と提携し、中国のEC市場に参入した。国美電器のecサイト「国美在線」の中の日本製品のカテゴリに出店し、国美の流通網を利用することでコストを抑えることができ、さらに「国美在線」は中国の越境ECでの最大手となるアリババグループのECサイトより、出店費用が安いため、より安価に中国人ユーザーに向けて販売できるのである。中国人にとって日本製品への関心は「爆買い」と呼ばれる現象も起こるほど、関心が高く、ビックカメラでは観光客だけではなく、中国人消費者に向け、販路を拡大している。

 

Wabi Japan

Wabi Japan

日本の伝統工芸品、特産品をはじめとする日本の銘柄をアジアを中心に海外に販売している越境ECサイトが「Wabi Japan」である。こちらでは国内在住の外国人にも対応しており、注文には365日配送対応し、年中無休で多言語カスタマーサービスにも対応している。

 

まとめ

越境ECの現況は、中国EC市場が大きなマーケットとなっていることがわかる。今後も中国市場は伸びてゆくだろう。
ただ、アメリカのEC市場は日本の4倍、ヨーロッパもこれから、まだまだ、市場として伸びることが予想される。やはり越境ECの基本は欧米を軸に考えながら、中国などアジア諸国などとバランスよく対応してゆくのが良いのだろう。
また、国内販売も海外販売も重要なのは、やはり”本物で安心”、”早い配送”さらに”低価格”ということがポイントとなるようだ。

関連する記事

中国ECの巨頭、天猫や京東を超えた越境EC コアラとは?... eMarketer社によると、2017年中国国内 EC売上高は約11,153 億米ドル(約122兆円)(対前年比 35.1%増)であり、中国BtoCの市場は、国内の景気減退とは裏腹に大きな成長を遂げている。 さらに、越境ECも拡大が続いており、中国の昨年の越境EC市場規模は、1,002 億米...
越境ECにかかせない海外配送 大手3社を比較してみた... 越境ECでは、海外への配送をどの会社から配送するか、海外配送するにはどんなサービスがあり、料金や日数はどれくらいかかるのかなど、データがあると便利だ。 越境ECでの海外配送を扱っている企業はいろいろあるが、国内の海外物流の主な企業は日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便の3社である。 2年前にも...
インフルエンサーを起用した新しいアフィリエイト・マーケティングのあり方... アフィリエイト・マーケティングの「古い」やり方は、今でも健在です。そして、多くのアフィリエーターが、複数のアフィリエイトプログラムに参加することで、大きな収入を得ています。しかし、問題なのは、旧来のアフィリエイト・マーケティングのやり方では、インフルエンサーがもたらす独自の強み、特にブランドにと...
グローバルにみた各国の貿易・物流ネットワーク... DHLが先日発表した「GCI」 "グローバルコネクションズインデックス”では、製品サービス、資本、情報、人に関して各国が世界とどれだけ広くネットワークがあるかを分析している。 さらにそのネットワークの深さについても比較している。GCIによると、グローバリゼーションは前年...
海外販売 知っておくべき各国の輸入規制品目... 越境ECで商品を海外に発送するときの最初のハードルとして、輸入通関がある。 通関の第一の目的は、自国へ持ち込まれる品目の禁止品目を取り締まりることだ。 日本の法令にある輸入禁止品目、つまり、麻薬やけん銃、爆発物から児童ポルノ、花や果物、野菜、肉類、動物ではワニ、トカゲなど、日本国内に持ち...
今年も始まる「春節」、越境ECへの影響は?... ここ最近、インバウント(訪日外国人旅行)といった話題を聞かない日はない。 ここ数年、訪日外国人の数は右肩上がりで増加しており、特に中国人観光客の訪日が大きい。爆買いブームは終わり、買い物から観光する・日本を体験することに目的がシフトしてきたと言われるが、中国では今月、1月27日(金)から2...

タグ: ,

コメントをどうぞ