越境ECサイトを10年やってわかったこと – 知名度のある商品・ない商品の戦略とは

私は、毎日越境ECサイトを運営、管理する傍らで毎日事業に関して感じること(新たな気づき)があります。

それは、越境ECという「日本のものを海外に売る」という事業の本質です。
約10年前、私がLive Commerceという海外向けEコマースソリューションを市場にリリースした時は、日本の商品は品質が良く海外市場でも売れるという心持ちがありました。しかし、10年経過した今、実際に売れるものは日本で知名度のある商品だけです。しかもその知名度というのは日本国民ならだれでも知っているような商品ブランドです。

この「事実」を掴むまでに10年かかりました。

この「事実」を知らいないまま海外市場に挑戦しようとする起業家・経営者たちは、自作したプライベートブランドを日本市場を吹っ飛ばし、いきなり海外市場で売ろうとする傾向があります。例外なく、私も過去はそのように考えていました。日本の商品で品質も高いものなら、SNSやランディングページでしっかりとしたキャンペーンを行えば売れると、、、。

最初から海外市場を目指すという挑戦心などは確かに評価するべきですが、この事業を経験してきた立場からすると、日本で人気のないものや知名度のないものは海外市場では売れません。仮に売れたとしても、それは再現性のない一過性の売上に過ぎず、その過信をもって事業拡大戦略に転じれば、資金はあっという間に溶けてしまうでしょう。(←実際に、私はその通りになりました)

一方で、当社Live Commerceを活用して越境ECサイトを立ち上げ、そこそこの知名度から海外通販事業に挑戦し、月商1,000万を超えるクライアントがこの数年急増しています。従来、ネット通販サイトで月商1,000万といえばある種「成功のものさし」だったと思います。しかし、その実態は同じ月商1,000万でもYahooショッピングや楽天というあくまでも集客装置を使ったケースだったのですが、私が今言った月商1,000万は「自社サイト」です。利益率にして場合によっては15%ほども高く、自社サイトだと事業利益を残すことができます。

さて、今日の越境ECは大小含め大企業から中小企業まで玉石混合、さまざまなソリューションが市場ではリリースされては消えていく状態です。それだけ、この市場の注目度が高いという証拠でもありますが、一方で、自らの事業として最前線でやっている私からすれば、まともに使えるものはこれまで1つもありませんでした。

海外物流はDHL,FedEx、決済はStripe,PayPal, WeChat, 広告はGoogleとFacebook、たったこれだけのソリューションで月商1,000万を超えるクライアントがLive Commerceでは続出しています。

あなたはコロナショックで経済が低迷している今、ワクチンができるまで経済活動を自主するつもりでしょうか。

それとも、世の中の消費者がネット通販にシフトする中、自分自身が変わり、新たな事業の利益構造に転換する
行動を起こすべきでしょうか。この際に、ぜひご検討いただければ幸いです。

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