今、円安を追い風に越境EC市場は売上げを伸ばしている。 この円安を商機ととらえ、海外販売を開始しようという企業もあるあるだろう。
このブログでは、2022年最新情報として自社越境ECを始める際に必要となる越境ECカートについて、越境ECショッピングカート7社の各サービスの特徴や強み、価格帯などをまとめた。
「Shopify」はECサイト開発・運営を助けるプラットフォームとして、175か国100万ショップ以上に導入されるまで成長を遂げたカナダの企業だ。
越境EC構築に必要な多言語対応、多通貨対応や海外送料・税設定、集客機能などネットショップに必要な機能を多数網羅している。
【強み】
強みは、100種類以上のテンプレートからデザインの選択が可能という点、集客面に様々な機能を用意しているところ。
【導入価格など】
「Shopify」導入プランには、ベーシック、スタンダード、プレミアムの3種類あり、どのプランも初期費用、販売手数料はない。
2022年6月23日、Shopifyは「Editions 2022」でD2C、C2Cフェーズを強化する100種類以上の新しいプロダクトを発表した。
URL:https://www.shopify.com/jp
「LaunchCart」は、スターフィールド株式会社が提供する越境ショッピングカートである。
【強み】
強みは、アジア向け販売では越境ECカート実績No.1であるところ。 LaunchCartはアジアに特化しており、160種類の通貨に対応をしており、多くの国・地域を対象とした販売が可能なところ。
【導入価格など】
「LaunchCart」導入プランは初期費用55,000円、月額費用32,780円からとなっている。また、別途見積もりシミュレーションが用意され、料金は以下が目安である。
「MultilingualCart」は、越境ECの壁である言語について、英語、中国語以外にもフランス語やロシア語など12の言語に対応している。
【強み】
強みは、言語と同様に通貨に関して、日本円、中国元、米ドル、ユーロ、香港ドル、カナダドルなど30種類の通貨に対応しており、配送もEMS、Fedex、SAL、ヤマト国際宅急便など複数の配送方法を設定できるところ。
【導入価格など】
URL:http://www.multilingualcart.com/
「Ecwid」は中小規模のビジネスがターゲット。40種類以上の決済方法と50言語対応サポ-トしている。
【強み】
強みは、セットアップが低コスト(初期・販売手数料は無料)なため、スタートアップや小規模企業に適している点。
また、Facebook、 Snapchat、 Pinterest、 Google Adsを使って広告を出稿するオプションがある点や上位プランの利用を利用すればAmazon、Etsy、eBayなどの他の販売チャネルとストアとの同期も可能なところ。
【導入価格など】
Ecwidのシステム導入にはフリープラン(全て無料)、ベンチャー、ビジネス、アンリミテッドがある。
フリープラン以外は、年一括払いで月額料金は17%割引となる。
「CAFE24」は、2018年からCAFE24 JAPAN株式会社が提供しているネットショップ作成サービスである。国内販売、海外販売のどちらもサービスを利用できる。
【強み】
強みは、初期・月額・販売手数料などの各費用すべて無料と言う低コストな点。
さらにこの低コストに加え、FacebookやInstagram内のショップ機能と連携し、商品情報の掲載や問い合わせ対応が可能。
さらに、Googleショッピングへの無料掲載やGoogle Merchant CenterやGoogle広告など、まとめて管理できるところ。
【導入価格など】
基本料金(初期・月額・販売手数料)は無料となっているが、以下項目については月額有料となっている。
有料オプションは以下のものがある
「CAFE24」は、2021年1月に多店舗一元管理システム「ネクストエンジン」と連携を開始し、複数のバックヤードシステムとの連携を可能となった。
「WorldShoppingBIZ」は、株式会社ジグザグが提供する越境ECの多言語対応・海外決済・海外配送までを一気通貫で提供する、越境EC支援サービスである。
【強み】
強みは、なんと言っても自社のECサイトにJavaScriptタグを1行追加するだけで、世界125カ国に向けての海外販売を開始できるところ。
「WorldShoppingBIZ」の強みは、なんといっても、「JavaScriptタグ」を埋め込むだけのサービスの手軽さにある。
自社ECサイトが既にある運用されていることが前提だが、ECサイトにタグを設定すれば、越境ECの課題である「言語」、「決済」、「物流」、「カスタマーサポート」での問題がなくなり越境ECが開始できる。
海外からの注文は「WorldShoppingBIZチェックアウト」で受け付け、代理購入して海外発送まで一括対応する。 海外から注文が入れば、事業者はWorldShoppingの国内倉庫に商品を送るだけで良い。
【導入価格など】
現在、「WorldShoppingBIZ」はカラーミーショップやfutureShopと連携し、サービスを展開している。
サービスを展開するジグザグは、2022年に創業7周年を迎え、累計導入ショップ数1,800を突破したことを公表した。
URL:https://www.worldshopping.biz/
最後は当社デジタルスタジオが提供する「Live Commerce」を解説する。
【強み】
強みは、これまで1000社以上の越境EC構築実績と、様々な機能拡張のための「プラグイン」が豊富に用意されているところ。
2022年は新たなプラグインとして、商品ページにAmazon同様のパーソナライズ機能(ユーザーの行動履歴を元にお勧め商品を紹介する)の提供している。
さらに、越境ECサイト構築後の集客サービスとして、Googleショッピング広告出稿、FaceBook広告出稿サービスや海外インフルエンサーによる動画マーケティングサービスも開始した。
【導入価格など】
Live Commerceにはスタンダートプランとカスタマーサクセスプランがある。
◯スタンダートプラン:各プランには商品数、転送量、サポート対応などに違いがあるが、初期費用はすべて34,769円。
◯カスタマーサクセスプラン:社員が一丸となってお客様の越境EC事業の成功をサポートするプランで、回線の違いにより月額料金が異なり、初期費用は全て330,000円。
デジタルスタジオでは、Live Commerceご利用のお客様のみ無料で出品できる、越境ECモール「Discovery Japan Mall」を運用しており、お客様の海外販路拡大をサポートしている。
URL:https://www.live-commerce.com/
越境EC構築と一言で言っても、低コストなものから多機能・高コストなものまで様々あり、各社独自の強みがあることがわかる。
海外販売では売りたい商品がアメリカ、ヨーロッパ、東南アジアで売れ筋商品であること。つまり、「made in japan」であり「Japanコンテンツ」であることが重要である。
そして、カート選びのポイントとしては、越境EC構築した後は海外見込み客をただ待つのでは無く、しっかり見込み客の集客をサポートしてくれるカスタマーサービスが充実していることが大切である。
まず、お試しでトライアル利用できるサービスは、カートの使用感など確認してみると良いだろう。