WEBマーケティングの手法の一つに「SE0対策」がある。検索結果で、自社サイトを、多く露出させ、そして検索表示を1ページから3ページに掲載されるように行う対策である。
検索エンジン最適化とも呼ばれている。日本の検索サイトのシェアナンバーワンは「Google」であるが、SEO対策は、Google対策でもある。
これまでのGoogle評価指標の主なものは、「モバイルフレンドリー」、「セーフ ブラウジング」、「HTTPS」、「ページ閲覧をじゃましないインタースティシャル」の4項目が重要であったが、さらに、Googleは5月28日、ウェブページの全般的な「エクスペリエンス」をより重視することを公表した。
具体的には、検索ランキングの指標を「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」と「これまでのシグナル」を組み合わせて検索結果に反映させるというものだ。
今回はこの「「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」とはどういうものなのか見ていこう。
Googleは、今後、Webページにおけるユーザー体験の向上を目指して「Web Vitals」というコンセプトを掲げている。
「Vital」とは”重要な”とか、”本質的な”などという意味で、”Web Vital”とは、「ユーザー体験を良くしていくのに必須の指標」という意味である。
具体的には、重要な3点をあげている。
さらに、これを数値化した3つの指標が下記内容である。
「LCP」は読み込み時間、「FID」はインタラクティブ性、「CLS」はページ・コンテンツの視覚的安定性である。
これにより、これまで、ユーザー体験に関係するシグナル「Mobile Friendly」、「Safe Browsing」、「HTTPS」、「NO Intrusive Interstitials」に「Core Web Vitals 3種」が加えられ、Googleは「ユーザーエクスペリエンス」をより重視し、検索順位を調整することになった。
ただ、この「Core Web Vitals」が実施されるのは、2021年以降になるようだ。
GoogleはWebページUXとしての指標として掲げる「LCP」「FID」「CLS」の3つの内容を見ていこう。
この指標はSEO対策に関係する重要な指標となっているので、自社サイトを改善する際、チェックいただき、役立てていただきたい。
「LCP」とは、ページの表示速度を測る指標である。ブラウザの表示範囲内で、読み込みパフォーマンスを測定する。
画像や動画の初期表示、背景画像などの読み込み、そのページのメインとなるコンテンツが表示されるまでの時間のスコアである。
ページが最初にロードを開始して、2.5秒以内が理想となっている。
「FID」とは、ユーザーの応答性(インタラクティブ性)を測る指標である。
つまり、ユーザーが最初にページ内でアクションを行った時、例えば、クリックやタップ、テキスト入力など行った際の反応速度が速いサイトが優良サイトとなる。
反応速度の数値、FIDスコアは、1/100秒未満であることが理想となっている。
「CLS」とは、視覚の安定性を測る指標で、独自のレイアウトスコアである。これは、ページレイアウトの意図せぬズレや崩れをスコア化したものである。
例えば、記事を読んでいると、意図しないところで突然”バナー広告”が現れ、テキスト全体が下へずれてしまい、誤って広告を押してしまった、などがスコア化される。
優れたユーザーエクスペリエンスを提供するには、CLSスコアが0.1未満なるのが理想的である。
「Core Web Vitals」は2021年より前に実施されることはない。また、実施6ヶ月前には通知されるようだ。
そして、Googleにはこの「Core Web Vitals」に対応する2つの支援ツールも提供している。
ツールは「Google Search Console」と「Google PageSpeed Insights」である。
「Search Console」はLCP/FID/CLSの3指標に関して、「良好」「改善が必要」「不良」の3段階で判定してくれるレポート機能を追加した。
レポートは、「良好」「改善が必要」「不良」の3段階で判定される。「不良」と判定されたものは具体的な対策を講じなければならないだろう。
また、「PageSpeed Insights」はページの読み込み速度を解析し、対策を提案してくれるものだ。スマートフォン、PCの両方に対応しており、「LCP」スコアを示し、その最適化の方法が提示される。
Google検索にけるSEO対策は、ページエクスペリエンス性がより重要になることは、この「Core Web Vitals 」からも明らかである。
だが、「Core Web Vitals=ページエクスペリエンス 」より重要視しているのは「コンテンツの質=優れた関連性の高いコンテンツの存在」であるとも説明している。
Googleの「全てはユーザーのため」という基本理念は、これからも変わることはないだろう。
参考: