« ブログのトップページに戻る

過去最多! 海外に出かける”中国の春節2018”

   投稿者 : 2018年2月20日 By

イメージ画像

先週2月16日から中国では春節の大型連休が始まっている。
春節というのは日本でいう旧暦の正月である。 オンライン旅行大手、携程旅行網(シートリップ)などの発表によると、春節の大型連休を利用して海外に旅行する中国人が2017年より約6%も多く、その人数は650万人を上回る過去最多になると予測している。
中国人の海外旅行といえば、観光客の「爆買い」を連想するが、今年は例年と違った傾向にあるようだ。今年は「爆輸入」、つまり観光客は買い物は越境ECで行い、これまでのような「爆買い」は減速傾向となっているとしている。 今回はこの中国人観光客の春節と越境ECの利用など、その傾向を見てみよう。

 

●今年の中国春節は? 中国人はどこへ何しに行く?

中国の春節とは、日本の旧暦の正月にあたる国民的行事である。この中国の正月、春節は旧暦を基にしているので、毎年時期が違っている。今年の中国の春節は2月15日(木)~2月21日(水)となっている。
今年の春節期間は、アメリカの人口を上回る4億人近くが鉄道を利用し移動し、工場、オフィイスはこの時期は休業となり、14億人の国民の多くが帰省する。
そして、この時期、国外へ旅行に出かける中国人も多い。 報告によると、今年の春節期間に海外旅行に出かける人は、650万人と過去最多となると予想している。
春節のこの時期、海外旅行で人気の高い国を見ると、トップがタイ、2位が日本、3位シンガポールの順になっている。この時期にタイへの旅行が多いのは、冬の寒さからの離れ、温暖なところで解放されたいという欲求からで、日本人がお正月にハワイやグアムなどに出かけるのと同じだ。

中国人の海外旅行トップテン

2位の日本への旅行の目的は、日本の雪を見るというのが流行っているようだ。訪日中国人のトレンドは北海道や青森で雪を見たり、温泉に入ったりすることのようだ。
下図、2018年の訪日旅行の予約者の増減分布地図を見てもわかるように、雪の多い地方、温泉地などに人気が集まっている。
中国人旅行者は地方に赴き、旅先では単に買い物をするのではなく、観光と同時に現地の生活、文化や風習体験といった「こと消費」指向が高まっているのではないかと推測される。

中国人の行きたいところ

 

●中国人観光客は「爆買い」から「越境EC」へ変化している

さらに今年の特徴は、越境ECの拡大である。中国旅行研究院によると、2017年上半期の中国人の国外旅行者数は前年同期比5.1%増と増加傾向が続いているが、海外での買い物額は37.2%も減っていると報告している。
また、越境ECを利用して買い物をする、越境EC輸入金額を見ると、2016年で初めて、1兆元(17兆円)を突破し、昨年2017年は1兆8500億元(30兆円)と1.7倍に拡大している。
さらに、経済産業省がまとめた日米中3カ国の越境ECを見ると、中国がアメリカから購入した商品の総額は前年の2倍、日本の場合は9倍と、日本からの購入金額が突出した結果となっている。
中国人消費者のこころを捉えているのが、「メード・イン・ジャパン」の商品である。 天猫国際の「日本館」は人気、売上のトップを維持している。また、昨年の11月11日の「独身の日」のセールでは日本が国別輸入先では第1位だったようだ。
つまり、中国人インバウンドでの消費は減少傾向だが、国内で越境ECを利用して買い物をする中国人が増えた。「爆買い」から「爆輸入・越境EC」へ消費行動は変化しているということなのである。
さらに越境ECを後押ししているのは、昨年12月に中国政府が行った輸入関税の引き下げである。中国にとって輸入額の増加は、中国企業の手数料収入を増加を意味し、国内経済にプラスになるのである。

Tモールグローバルの日本館天猫国際の「日本館」

 

●まとめ

先日のテレビ朝日のニュースでは、春節で訪れる中国人観光客の「爆買い」は影を潜めたと報道していた。ニュース内容は、中国人観光客は日本の商品を現地で商品を見定め、スマートフォンで越境ECサイトから購入するという驚きの光景だった。
中国人はインバウンドで買い物もするが、目的は首都圏での「爆買い」ではなく、地方のグルメ、文化、エンタテイメントといった体験を楽しむ観光に変化しているのである。

 

記事参考: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180212-00000029-mai-bus_all

地図出典: https://www.travelvoice.jp/20180205-105261

関連する記事

越境EC “言語”のハードルを超えるには... 越境ECの第一のハードルは言語である。国内ECサイトから仕様を海外販売のサイトにチェンジしサイトを構築するには、まずサイトを日本語で作成し、そのあとに、英語、中国語などにテキストを翻訳していく必要がある。 日常会話ならなんとか訳すことはできても、越境ECの場合、商品情報や専門用語などユーザー...
ebayが日本再上陸 勝算はどこにあるのか?... 2月27日(現地時間)米ebayはアジア各国で展開するECサイト「Qoo10(キューテン)」を運営するジオシスから、日本事業を買収したと発表し、実質、ebayは日本EC市場に再度参入することとなった。 ebayは1999年にヤフーオークションと同様のネットオークションサイトとして、日本に進...
加速する越境EC! 今、越境EC市場を捉える... 日本の総人口は、出生率の低下から、大きく減少することは明らかである。(図-1)を参考いただきたい。2010年に1億2806万人だった人口は徐々に減少し、50年後の2060年には8674万人とも予測されている。 さらに総人口の39.9%が65歳の高齢者となる。超少子高齢化社会となるのは周知の事...
ヨーロッパの関税、税金について 今やスマートフォンで海外サイトのショッピングを楽しめる時代だ。下記の図はヨーロッパEU国内と国外との取引を比較したものだが、確実にクロスボーダー(海外オンラインショッピング)の割合が増加している。 ヨーロッパ国外及び国内においてはヨーロッパ国外の商品を確実に購入する消費者が増加している。 ...
海外への販売可能性の判定ができるシミュレーターをリリース... 越境ECに挑戦する全ての企業様へ 当社では本日、越境EC事業における販売可能性の判定を簡単に行えるツールをリリースしました。 https://www.live-commerce.com/simulator/ 海外向けに日本の商品を販売する前に、該当商品が海外で販売可能性があ...
IT導入補助金を活用して越境ECを! この度、デジタルスタジオは、2018年6月29日付で「サービス等生産性向上IT導入支援事業」において「IT導入支援事業者」に認定された。 「IT導入支援事業者」とは、中小企業・小規模事業者様に向けたITツール(ソフトウエア、サービス等)導入のお手伝いと「IT導入補助金」の申請代行を行える登...

タグ: , ,

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

今なら海外展開の為の成功BOOKを無料ダウンロードできます。是非この機会にお読みください。