« ブログのトップページに戻る

越境EC オーストラリアのポテンシャルは?

   投稿者 : 2017年2月21日 By

イメージ画像

アメリカ、トランプ新大統領の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)離脱宣言に対し、オーストラリア、マルコム・タンブル首相は「わが国はアメリカ抜きでもTPPを推進する。中国の参加を呼びかける。」などと語っている。
日本は、アメリカ抜きでもTPPを推進するのかが、注目されるところだが、今回はこのオーストラリアについて、越境ECの利用状況など調べてみた。

●オーストラリアのITインフラなど基本情報

日本と同じアジア圏に属するオーストラリアだが、オーストラリアはインターネットの普及率、ECの利用率の高い国であることは意外と知られていない。
オーストラリアのインターネットユーザーは2016年1月時点で約2118万人。オーストラリアの人口が2405万人とあるので、インターネット普及率は88%、スマートフォン利用も77%となっており、インターネット普及率は高いと言える。
また、人口の66.5%がEC経験があり、オンラインショップの購入で人気商品はファッション関連商品、ジュエリー、音楽、DVD、書籍、家電などとなっている。 下記にオーストラリアの基本情報についてまとめた。

図表

 

●オーストラリアの越境ECポテンシャル

オーストラリアの越境ECでの取引数、越境ECを通じて海外から商品を購入する国としては、世界6位となっている。越境ECで商品購入した経験者の割合については約69%と非常に高い水準となっている。
越境ECで商品を購入する年代は、18歳から39歳の年齢層で、この層の割合は54%をしめており、どの国の商品を多く買うのかを調べてみると、アメリカが40%、中国32%、イギリス20%となっており、日本は第4位に入っている。
オーストラリアの人の商品購入の傾向は、まず、商品を購入する時、まず母国のオンラインショップサイトで扱っていないか検索し、自国サイトに商品が無い場合は、アメリカのECショップサイトに誘導されるという仕組みがある。
そのため、越境ECでは米Amazonなどのアメリカのサイトの利用率が高くなっている。越境EC利用で多いサイトは、豪eBay、米eBay、米Amazonとなっている。

また、オーストラリアの関税については、個人輸入の関税が輸入額1,000豪州ドル(約79,000円)までに対しては非課税となっている。そのため、越境EC利用の割合も高い。
越境ECで人気の商品は、家庭用品・電化製品が多く21%を占め、次に食料品・酒類が18.2%、3位が映像・音楽媒体等の16.1%、4位がファッション関係の15.5%となっている。
オーストラリアはクレジットカードによる支払いが進んでおり、現金はほとんど必要がない国として有名だ。
ECサイトの取引での決済では、約85%の人がクレジットカード・デビットカードを利用が主となっている。WEBオンライン決済サービスでは、PayPalの利用率は約13%、 地元企業のPOLipaymentsによる決済が、約2%程度となっている。
越境ECでの購入の特徴としては、当たり前だが、母国で販売されている商品より安いモノを購入する傾向があり、越境ECでの販売においてはオーストラリアでの販売価格を調べておいたほうが良い。

zu02

 

●オーストラリアで人気ECサイトは?

Amazon豪州

https://www.amazon.com.au/

Amazonの豪州サイトAmazon.com.auは書籍中心のサイトとなっているため、書籍以外のAmazon利用者は米国Amazon(Amazon.com)の利用となっている。

 

ebay豪州

ebayオーストラリア

http://www.ebay.com.au/

米国発のインターネットオークションサイトのオーストラリアバージョン、米国と同様に商品が豊富、価格が安いなど人気サイトである。

 

Lazada

lazadaサイトページ

http://www.lazada.com.ph/

Lazadaは「東南アジアのAmazon」と言われる越境ECサイトである。 2012年にシンガポールで設立された、オンライン物販のプラットフォームで、日本の楽天や中国のタオバオなどの東南アジアバージョンである。

 

The Iconic

iconicトッページ

http://www.theiconic.com.au/

シドニーを拠点とした服、靴などファッション用品とスポーツウェアなどの通販サイト。ブランドでは700以上、約20,000点の商品を取り揃え、財布や時計なども扱い、海外ブランドも多く取り揃えている。

 

Oo.com

https://www.oo.com.au/

オーストラリアトップのオンラインデパートメントストア。様々なブランド商品が低価格で手に入る人気のサイト。

 

●まとめ

オーストラリアは越境ECポテンシャルは高いが、日本製品を買うチャンスが少ないというのが実情のようだ。
オーストラリアで越境ECを開設するには、まず、利用頻度が高いAmazon、またはeBayで輸出にトライし、売れる商品を選定する。越境EC構築後は、Google Adwordsでインターネット広告を出稿し、集客を行うことが重要である。
また、訪日旅行中に自社製品を購入し、帰国後も越境ECを介してリピーターになってもらうために、チラシなどには越境ECサイトのアドレスも記入しておくと良い。商品が気に入れば、口コミでの広がりを期待できる。

 

参考: EC・海外販売でオーストラリアに売るために知っておくべきこと
参考: 越境EC、海外進出における主要6か国の比較~各国基礎情報編~

関連する記事

「製造業の海外展開」:海外販売を新規スタートする意義... 皆さん こんにちは。 数回にわたって、海外販売第一歩の経緯をお話しました。 皆さんは、このチャレンジをどう感じられたでしょうか? さて、日本人口の減少・新興国の台頭などの社会構造の変化を受け、製造業での海外市場への参入、海外販売が今後の発展には欠かせないとお考えの方も多いと思います。 ...
イギリスの越境EC、Eコマース事情 2016年に日本に訪れたイギリス人は29万2,457人となっており、ヨーロッパ諸国では、日本へ訪れた国民が一番多かったのがイギリス人である。 また、イギリス人は旅行支出額が大きいこと、ビジネス関連で訪日が多いのが特徴のようだ。イギリスの人口は約6,490万人、そのうち93%がインターネット...
ebayが日本再上陸 勝算はどこにあるのか?... 2月27日(現地時間)米ebayはアジア各国で展開するECサイト「Qoo10(キューテン)」を運営するジオシスから、日本事業を買収したと発表し、実質、ebayは日本EC市場に再度参入することとなった。 ebayは1999年にヤフーオークションと同様のネットオークションサイトとして、日本に進...
グローバルにみた各国の貿易・物流ネットワーク... DHLが先日発表した「GCI」 "グローバルコネクションズインデックス”では、製品サービス、資本、情報、人に関して各国が世界とどれだけ広くネットワークがあるかを分析している。 さらにそのネットワークの深さについても比較している。GCIによると、グローバリゼーションは前年...
ドイツ、スウェーデン、ルクセンブルクの2015年のEコマースをレポートする... ドイツでのオンラインやメールオーダーの注文による売り上げが昨年度より12%も増加している。この増加 は、店舗での販売を大幅に超えている結果となり、成長率は3.1%、2015年のドイツでのオンライン販売総売り 上げは598億ユーロという莫大な金額だ。 今回はドイツ、スウェーデン、ルクセンブルグ...
ebay.comで人気の日本の商品を調べてみた(2016−JUNE)... 前回2015年12月にも行ったが、今回も引き続き、世界的に有名なオークションサイトebay.comではどんな商品が売れているか? 6月8日にキーワードを"japan"として約300点ほど調べ、グラフ化した。ただし、調べる日時によっては内容に差異があることを了解いただきたい。 ...

タグ: ,

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

今なら海外展開の為の成功BOOKを無料ダウンロードできます。是非この機会にお読みください。