「製造業の海外展開」 アプリケーションの開発

イメージ画像

皆さん こんにちは。
前回はハードウエアの社内標準化のお話をさせて頂きました。此処から発展していきます。

実は、モジュール化された社内標準ハードウエアに対して同時にソフトウエアも標準化作業を進めていました。ソフトウエアも個別で一から作るのではなくモジュールとして再利用できるように準備しておくわけです。
その中で、もう一つ着手したものが有ります。其れは、プログラムをするのではなく「設定」と言う作業でプログラムを作ってしまうソフトウエア、つまりアプリケーションの開発でした。
開発効率の向上を目指す中でソフトウエアの技術者の育成に時間が掛かり、その人の能力にプログラム品質が左右されてしまう事を改善したかったのです。

このアプリケーションの開発を行ったおかげで、ソフトウエア技術者でなくともアプリケーションソフトを作り上げる事が出来るようになり、人的活用が飛躍的に柔軟に行えるようになりました。
そこで、個別対応のお客様には標準化を進めていたのですが、逆に特化したアプリケーションをより有効に稼働させるための専用ハードウエア(本体)を開発して製品として仕上げる事にしました。簡単に言えばゲーム機(本体+ソフト=専用機)を作ったわけです。
お客様からのご要望にお応えする中でもこの専用機を組み込むことで、ある用途に関する部分はソフトウエア技術者でなくとも製品を作り上げる事が出来るようになりました。

話が少しずれますが、業界では当社の様な会社が当然幾つもあり、競争・競合状態にある中で、開発期間や性能、金額で競い合っている訳です。
この専用機を使う事によりエンジニアで無い人を開発にアサインでき競合他社よりも有利な状況を作り出す事が出来た訳です。

此処で、経営陣は一つの方向性を新たに出しました。
「この専用機を外販する」という事です。社内での効率化の為に開発したのですが、同じように効率化したい企業は沢山あるはず。ならば、それら企業に対して販売のチャンスが有る、と。
前述のようにお客様対応力で同様の競合他社とは有利な状況を作り上げたのですが、この競合他社をお客様にする事になる訳です。担当営業としては何とも複雑な感じですが・・・。
社内ユースの機器を外販できるようにするには其れなりに苦労が有りしたが、専用機としての外販が開始していきます。

そう、もうお分かりと思いますが、この専用機を持って海外展開をスタートする事になったのです。
我々と同様に開発効率化に悩んでいる企業は日本だけではない。海外での生産設備を構築しているシステムメーカーも同様の問題点を持っているはず。
海外へも販売が出来るはず。先ず、日本語にて作り上げたアプリケーションの全てを英語化する事が始まりました、同時に、取引先や銀行などからアメリカ市場の情報収集と人を紹介して貰う様お願いする事が始まったのです。今のようにインターネットも無く、情報収集は人が頼りです。
非常に心もとない状況ではありましたが、役員がデモ機を持って単身アメリカへ出発する事になります。

此処で疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思い、補足説明です。
それは、「英語」と言う言葉の壁です。この点では、良い環境と言うか、苦しい環境と言うか、マイクロコンピュータは当時その殆どがアメリカから情報が入ってきていました。新しい技術は全て英語の段階から入手し対応を迫られていました。したがって、英語教育は早い段階から社内にて行われており、経営陣が率先して英語に対して取り組んでいたのです。

ともあれ、この様な経緯を持って海外販売への第一歩が始まっていきます。

関連する記事

Instagramを使いこなそう!キャンペーン事例も急増中... スマートフォンやタブレットなどのモバイルで撮った写真や動画を、簡単に加工して発信・共有できるInstagram。 今では、アクティブユーザー数(月に1回でも利用するユーザーの数)は月間約3億人に達している。さらに、そのうちアメリカ合衆国以外からの利用者が70%を占めるなど、世界中の人々にとっ...
海外販売の決済に欠かせないPay Pal、日本での展開は?... 「PayPal」は越境ECでは、よく利用されているインターネット決済サービスだ。ネットショッピングを楽しむ際に、PayPalアカウントを持っていれば、メールアドレスの入力だけで、送金が可能になる。さらに個人情報はショップに渡らないため安心だ。 今回は今年、日本、中国での展開が著しいこの「Pa...
ユーザーを呼び込む、インバウンドマーケティングとは?... 情報化社会、IT化の現代では、興味のあることや欲しいものは、インターネットで何でも調べることができ、自分の欲しいものは自分で調べたり、探す人たちが増えてきた。そのような中では従来型のユーザーを追いかけるマーケティング手法だけでは、ユーザーを掴むことが難しい時代となってきている。 2015年調...
集客効果があるといわれるリタゲ広告はどうなの?... ECサイトを運営されている方は一度は行ったことがあるだろうリターゲッティング広告。ディスプレイ型広告を使用したターゲッティング手法の一つで、自社サイトに訪問したユーザーに対して、ユーザーが他のサイトを訪問すると、自社サイトの広告バナーを表示させることができる仕組みが、リターゲッティング広告または...
今さら聞けない! 定期購入カート導入のポイントは?... 当社、開発のLive−Commerceでも後発ながら、4月より定期購入カートを実装できるようになる。 定期購入とはオンラインショップにおいて、お客様が決めた日に、希望の商品を配送する便利な購入方法である。 定期購入に適する商品は化粧品など日常的に消耗する商材、サプリメントや健康食品などであ...
越境EC 中国配送モデル「直送モデル」と「保税区モデル」とは?... 中国越境EC市場は急拡大を続けており、経済産業省の発表によると、2016年日本から中国消費者が越境ECを利用し購入した金額は1兆366億円に達したとしている。 中国へ進出する手段として、越境ECへの注目度は高く、昨年から天猫国際(Tmall)や京東全球購(JD Worldwide)など中国...
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ