EC決済で導入したいAmazon Payの強み

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ECサイトをオープンする際に、どの決済方法を採用するか、どのくらいの数の決済方法が必要なのか悩むところだ。
一方、消費者の中には、使用できる決済方法がECサイトに無いから買うのを諦めたというケースも多い。
今売れているECサイトはどんな決済方法を適用しているのだろう。また、最近ECサイトにも求められるID/スマホ決済では何が採用されているいるのだろうか。
今回は「2021年/月刊ネット販売」(宏文出版刊)のEC売上高上位200社のアンケート調査内容から、「EC決済トップ10」、「ID決済/スマホ決済トップ10」、最近導入事例が多いAmazon Payの強みについて整理した。

2021年EC決済トップ10

「2021年/月刊ネット販売」のEC売上高上位200社のアンケートによると、導入している決済手段の数は平均は5.66となっている。99社のサイトで4〜6つ程度の決済手段を導入している。
ECサイトの中で、最も多くの決済手段を導入しているのはAmazonの18種類となっている。
前回の調査から導入が伸長している決済方法はAmazon Pay、PayPay、d払いなどのID決済系であった。

下のグラフが、EC決済トップ10である。
97%のECサイトでクレジットカード決済を導入し、代金引換(86.6%)、銀行振込(37.8%)、Amazon Pay(33.3%)、コンビニ決済(30.3%)、PayPay(30.3%)となっている。

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また、2021年は後払い決済を導入するECサイトが目立った年だった。
上のグラフには掲載しなかったが、後払い決済は、13位で「NP決済」が27サイト導入し、20位で「GMO後払い」が14サイト、24位に「後払い.com」が11サイトが導入しているなど、様々な後払い決済サービスが上位に上がってきている。

今月12月6日の日本経済新聞には、「NP後払い」を手掛けるネットプロテクションズHDの年間取扱高について、「電子商取引(EC)事業者向けに、与信審査や請求書発行を代行する後払い決済サービスを手掛ける、主力サービスNP後払いは2002年の開始から19年連続で増え、2021年3月期は前の期比16%増の3422億円に拡大した。」と後払い決済サービスの導入が増加していることを記している。

ID決済/スマホ決済トップ10

上記ランキングで4位にランキングしているAmazon Pay、6位にPayPay、8位に楽天ペイがある。これらはID/スマホ決済である。

このID/スマホ決済のみのトップ10を示したのが下のグラフである。
トップはAmazonPayで202サイト中、67サイトで導入されている。
以下PayPayで61サイト、楽天Payで40サイト、LANEPayで20サイトが導入となっている。

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コロナ禍の影響で、コンビニ支払い、銀行ATM支払いは減少し、外出しなくてもスマホで決済できる決済方法を好む消費者の増加が影響していると言えるだろう。
その中でも、利便性が高いと言われる「Amazon Pay」についてその強みを次にまとめた。

Amazon Payの強み

Amazon Payは、はじめて利用するECサイトでも、Amazonアカウントさえあれば、面倒なユーザー情報入力の必要はない。
Amazonアカウントに登録されている配送先情報やクレジットカード情報を利用してECサイトの決済ができる。
Amazonには現在、日本では5,000万人以上の消費者が会員情報を登録し、「Amazon Pay」は新バージョン「Amazon Pay Checkout CV2」へ移行した。

また、現在、Amazon Payの導入企業は16,000社を数え、更に導入サイトは10万サイトを超えるという。
ここでは、災害支援サイトやふるさと納税サイトなどにも導入されている「Amazon Pay」の3つの強みをまとめた。

(1)Web接客機能

この機能は、ECサイトの購入選択方法の場面で、ゲスト購入を選んで、購入方法選択画面などで一定時間滞留している場合、「Amazon Pay」の利用を促すメッセージをポップアップやチャット形式で表示する機能である。

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スマートフォンの普及で、ECサイトもモバイルフレンドリーが訴求される時代、スマートフォンのEC利用は、電車の中など空き時間の場合が多い。
そのような時、会員登録せずにAmazon会員であれば、Amazon情報を利用できるAmazon Payの決済方法は簡単で良い。
Amazon Payの担当者によると、ゲスト購入画面での離脱率が27%減ったという事例もある。Amazon Payの強力さがよく分かる数字だ。

(2)Amazonギフト

2020年6月、Amazon Payは「Amazonギフト券」を追加した。
これは、Amazonアカウントに登録された「Amazonギフト券の残高」を使った決済としても対応できるというものだ。
Amazon Payを実装しているECサイトであれば、Amazon Payでの支払いに「Amazonギフト」を選択し支払いができる。

(3)ボイスコマース

Amazon Payは、Amazon Alexaが搭載されたスマートスピーカーから会話をしながら、商品購入、決済までできる仕組みと、Amazon Payを使って自社ECサイトで購入された商品の配送状況を音声で通知するボイスコマースに対応した機能を提供している。
自社ECサイト事業者は、「Amazon Pay」に対応した「Alexaスキル」を開発すれば、音声ショッピング環境を提供することが可能としている。

まとめ

ECの決済方法はクレジット決済、代引きが主流だが、今後はスマートフォンでかんたんに決済手続きができるID決済に対応することが重要である。
今やAmazon PayやPayPayなど導入は必須の時代となっている。

参考:

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