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今、成長著しいAmazon広告とは

   投稿者 : 2019年11月13日 By

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アメリカ、アマゾン(Amazon.com)は10月24日(現地時間)に発表した第3四半期(7~9月)決算を公表した。売上高は前年同期比24%増の699億8100万ドル(約7兆6,343億万円)純利益は26%減の21億3400万ドル(約2,294億ドル)だった。売上高は増加し、純利益が減少しているのは、プライムデーに多額の投資を行ったことが影響したためと公表している。
そして、米市場調査会社のeマーケターによると、2019年のアメリカでのAmazon広告収入は、98億5000万ドル(約1兆700億万円)となり、100億ドルの大台に迫る見通しとなった。
ここで注目すべきは、Amazon広告の成長率である。2018年からの伸び率は、33.1%と非常に高い。さらに2020年には、同32.5%増の130億6000万ドル(約1兆4,200億万円)、2021年は167億1000万ドル(約1兆8,244億万ドル)にまで伸長すると予測されている。
昨年のアメリカ検索広告の売上のトップは、Google広告の市場シェア73.1%とこれは、ダントツであるが、2018年はAmazon広告がシェアは12.9%と2位に浮上している。
今後もこの傾向は続くと見られているが、徐々にAmazon広告とGoogle広告の差は縮まるだろうと予測されている。今回はこの快進撃を続けるAmazon広告とはどのような広告なのか、その種類、機能について見ていこう。

Amazon広告とは

Amazonにおける利用者数は約4億7千590万人、(日本では5,004万人)取り扱い商品は約2億点以上と、Amazonは世界的最大ECプラットフォームである。日本ではEC市場で売上の首位を独走している。
Amazon広告は日本では2016年より開始され、まだ、開始から3年足らずと新しい広告事業なのである。
Amazon広告とはその名前の通り、Amazon内で販売する自社商品を、Amazon内でPRするものである。GoogleやYahoo!のリスティング広告では検索結果画面に広告を表示するが、Amazon広告はAmazonサイトの検索結果画面に、広告が表示されるものである。

そして、Amazon広告が拡大、注目を集めている理由は、消費者動向の変化にあると言われている。つまり、最近の消費者は商品を探す際、グーグルなどのネット検索ではなく、Amazonサイトで検索する人が増えているからである。
また、Amazon商品広告はAmazonサイトの中だけではなく、Googleで検索しても上位に商品広告が表示されたり、Amazon内の広告も広告らしくない商品広告表示であるなど、メリットも多いことなども理由となるだろう。

さらに、アメリカAmazon広告事業では広告ビジネスの強化を図っている。
以前からあった複数の広告部門を「Amazon Advertising」に集約したり、経営破綻した米国のインターネット広告技術企業「サイズミック(Sizmek)」の一部事業を買収するなど、広告サービス事業を増強している。

次に、Amazon広告「Amazon Advertising」の広告の種類、ターゲットの方法など見ていこう。

Amazon広告の種類は4種類

Amazon広告はこれまであった、 Amazon Media Group (AMG) とAmazon Marketing Service (AMS) と Amazon Advertising Platform (AAP) が統合され「Amazon Advertising」となり、運用されている。

Amazon広告には、次の4つの種類がある。

  1. ディスプレイ広告
  2. 動画広告
  3. スポンサー広告
  4. Amazon DSP

 

①ディスプレイ広告、②動画広告

Amazonのディスプレイ広告広、動画広告は「Amazon内のトップページ」「検索結果画面」「商品詳細ページ」「決済完了ページ」の4画面に広告出稿が可能となっている。
これまでは、Amazon Media Group (AMG)と呼ばれていた広告でバナー広告(純広告)である。

ディスプレイ広告

③スポンサー広告

スポンサー広告は、これまでAmazon Marketing Service(AMS) と呼ばれていたものである。
このスポンサー広告はamazon出品者のみ利用できる広告である。
スポンサー広告には下記3種類がある。

  1. スポンサープロダクト広告
  2. 商品ディスプレイ広告
  3. スポンサーブランド広告(旧ヘッドライン検索広告)

 

1.スポンサープロダクト広告

スポンサープロダクト広告は、ユーザーがAmazon内でキーワード検索したときにその検索結果や商品詳細ページに表示される広告で、見た目が広告と感じさせない商品表示であり、ユーザーは広告とは思わず、クリックしやすいという特徴がある。

スポンサー広告

さらに、GoogleやYahoo! など検索エンジンで検索されたときにも広告が表示でき、Googleなど検索エンジンから、Amazonで商品内容を確認したいというユーザーからの流入を見込める。

スポンサー広告その2

注意点として、このスポンサープロダクト広告はAmazonに商品を出品している全ての人が掲載できるわけではなく、広告出稿には条件がある。
広告を掲載できるのは、大口出品者、取引会社、代理店、卸・問屋経由のメーカーに限定されている。

2.商品ディスプレイ広告

商品ディスプレイ広告は、 商品カートボックスの下に表示される広告である。
キーワードによって、広告を表示するスポンサープロダクト広告やスポンサーブランド広告とは違い、関連性のある商品や特定の商品詳細ページに表示することができ、認知向上にも役立つ。
さらに、競合他社商品をターゲティングすることも可能で、Amazonのもつ識別コードから特定の商品を指定し、商品を調べている消費者に広告を表示することができる。
基本的にはカートページの下に広告として表示されるもので、競合商品をしてしたり、買い合わせ商品を促したり、目的別に設定できる。

商品ディスプレイ広告

3.スポンサーブランド広告(旧ヘッドライン検索広告)

スポンサーブランド広告は、検索結果上部に表示される広告である。
ユーザーが、商品に関するキーワードをAmazon内で検索した際、検索結果の最上部にブランドロゴ、見出しと3種類の商品を表示させることができる広告である。
これはAmazon広告の中で、最もインパクトがある広告である。
商品をクリックすると商品詳細ページへ遷移し、ロゴをクリックすると、Amazonが作成したブランドページに遷移し、関連するブランド商品もPRでき、ブランド認知向上としても有効である。
この広告を利用するには、Amazon が実施しているブランド保護システム「 Amazon ブランド登録」に登録する必要がある。

スポンサーブランド広告

④Amazon DSP

Amazon DSP広告とは、これまで「Amazon Advertising Platform (AAP)」と呼ばれていた広告である。特徴は、Amazonサイト内だけではなく、Amazon外部の提携ネットワーク面にも広告配信が可能なところである。
Amazon DSP広告はAmazonサイトでのユーザーの閲覧・購買履歴を利用しながら、外部の提携サイトに自社商品の広告を掲載できるというもの。
外部サイトにはP&Gやコカコーラに代表される「Amazonサイトで商品を販売している広告主」のサイトであったり、自動車メーカー、金融サービス、航空会社などの「Amazonサイトで商品を販売していない外部提携広告主」に対しても広告を表示することができる。
Amazon DSPのポイントは、ターゲティングにおけるオーディエンス、「誰に」広告を出すかと、配信先のWEBサイトの「どこに」広告を出すかを設定できるところである。
Amazon DSPの強みは、このターゲティングにある、ユーザーがどんな商品を閲覧したか、どんな商品を買っているかなどAmazonサイト内の行動履歴をベースに、お薦め商品をAmazon内だけではなく、外部提携WEBサイトの広告表示スペースに広告を貼れるところである。このような広告配信システムは他の媒体にはない、AmazonDSP独自の広告手法である。

AmazonのDSP広告

Amazon広告には多くのターゲット設定がある

Amazon広告のターゲット設定には様々なターゲット方法があり、これもAmazon広告と特徴となっている。
Amazon広告には前述した広告の種類により、行えるターゲット方法が異なっている。Amazon広告は主に3つのターゲティング方法がある。
キーワードによるターゲティングと、商品によるターゲティング、興味・関心によるターゲティングである。

ターゲッティング設定は、スポンサーブランド広告ではキーワードによるターゲティングの設定ができ、商品ディスプレイ広告では商品や興味関心によるターゲティングが可能である。
また、スポンサープロダクト広告では、キーワードによるターゲティングと興味・関心によるターゲティングの両方が設定可能となっている。

(1)キーワードによるターゲティング

キーワードターゲティングは、商品と関連のあるキーワードを設定して、ユーザーが入力したキーワードの検索結果や商品詳細ページに商品広告を表示できる。

(2)商品によるターゲティング

商品によるターゲティングでは、 Amazon上の特定の商品を指定することができます。指定した商品の詳細ページに広告が掲載されるため、的を絞ったリーチが可能である。
また、商品ターゲティングでは、商品に類似した特定の商品、カテゴリー、ブランド、その他の商品を設定できる。

(3)興味・関心ターゲティング

興味・関心ターゲティングとはAmazonサイトを閲覧しているユーザーの行動から、ユーザーの興味関心にリーチするものである。
Amazonはユーザーの直近の閲覧履歴や購入履歴などに応じて、全148の興味関心リストに分類している。広告を出稿する際、148の興味関心リストからターゲティングしたいカテゴリーを選択してターゲティングすることができる。
「興味・関心ターゲティング」は幅広いリーチが見込めるため、認知度の向上や新規顧客の取得に向いていると言えるだろう。

ターゲティング方法にはAmazon側が自社の商品に基づいて自動で設定したターゲティングを使用する、「自動ターゲティング」があるが、そのほかには、47都道府県別にターゲティングできるエリアターゲティング、ユーザーの年齢・性別・世帯年収・職業・未既婚など特定の属性でターゲティングできるデモグラフィックターゲティング
さらに、90日以内にAmazonで初めて購入したカスタマーをターゲティングできるニューカスタマーターゲティングなど、他にいくつもあり、今後もこのターゲッティング方法に関しては、新しいものが開発されるだろう。

Amazon広告の課金方法は、クリック課金型広告方式を採用している。
つまり、広告が何度表示されたとしても、ユーザーがその広告をユーザーがクリックしない限り課金されることがない。
1クリックあたりの上限課金金額は広告出稿主が指定でき、広告主が設定した入札額×関連性でどの広告を表示させるかをAmazonが判断する。
Google広告の表示と同様で、入札額と検索キーワードと商品詳細ページの関連性で表示順位が決まる。

Amazon広告の業界期待値は高い

Amazon広告とGoogleやFacebook広告との大きな相違点は、ユーザーが「商品を買いたい」、「商品を安く買いたい」、「早く商品を手に入れたい」など、商品購入の目的があって、Amazonに訪れているという点である。
したがって、他の広告に比べ費用対効果が高く、購入されればされる程、オーガニックでも上位表示されるなどメリットがあるところである。
Amazonに広告を出稿すれば、商品を欲しているユーザーにダイレクトにアプローチでき、Googleなど他の広告も同時に運営している事業者から高評価されているようだ。
下図、グラフは米市場調査会社、eマーケターの2019年に発表したAmazonのデジタル広告シェアの拡大予測である。Amazonは2023年にはアメリカ、デジタル広告の14%も占有するだろうとしている。

アメリカのAmazon評価

日本の広告主からの評価も高い。下図は、(株)デジタルインファクトの調査による、大手広告プラットフォームに関するアンケート調査(2018年)によるものだ。
その中で、「今後の成長性がある広告プラットフォーム」について広告主に聞いたところ、Amazon広告と回答した割合が最も大きく、次ににGooglel広告、LINE広告が続いている。

Amazonの将来性

まとめ

Amazonの広告事業は最近の成長は著しく、Amazonでは最も力を入れている分野でもあり、Google, Facebookに並ぶ新たな広告プラットフォームとして、今後、さらなる発展が期待できるだろう。
一口にAmazon広告と言っても様々な種類、優れた機能があることがわかった。
Amazon広告は、他の広告に比べると費用対効果も高く、今は競合が少ないためCPCも安いということである。そして、Amazon広告はAmazon出品の際に売上をアップするには欠かせないものとなりつつあるが、最も重要なのはAmazonの商品ページの商品説明文や商品紹介コンテンツであることは忘れてはならない。

記事参考:

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