例えば、数字に強い貴方ならきっと利益率の高いビジネスがスタートできるはず。年間売り上げ1千万円以下の会社16000社を対象に行われた調査では、特に税務会計に関するサービスは小規模ビジネスの中で最も利益率が高く純利益率は18.4%で1位、さらに、不動産会社は15.2%、法律事務所14.5%、開業医13%という結果だった。 ちなみにすべての業界の利益率の平均は7.2%である。
どうすれば利益率を上げられるのか? それはHuman Capital-人的資本、つまり“サービス会社” という事らしい。まず、初期投資が少額で開業できる事は大きなメリットだ。これらの業界は自宅をオフィスとして使える事もプラスだ。利益率だけが起業家にとって関心あることではない、さらに自分の専門知識や経験、ライセンスやトレーニングが必要か、経済不況に陥った場合にどうするのか、これらを全般的に考えておく必要はあるだろう。
そこで、今回は海外で最も利益率の高いスモールビジネス15職種についてまとめてみた。
“会計事務所は最も利益率が高く安定している” と専門家は答えている。経済不況になっても、だれもが会計士を必要としていること、そして初期投資が掛からずスタートできることが最大のメリットだ。
会社経営は比較的小さい規模で金融持ち株会社かそのほかの持ち株会社になる。良く知られている例では、ICahn Enterprises. などがある。
不動産会社は、経済状況によってかなり左右されるが、基本的には業務コストが低く、ライセンスがあればすぐに開業できるのは魅力的だ。
レンタカーをする人が増加している、安く気軽に借りられる、Zipcar のように月々の会費を支払えばいつでもどこでもレンタカーできるような便利さが受けているようだ。また、大手レンタカー会社Herzも様々なサービスを提供していて見逃せない。
弁護士費用は安くはなく、会計士のように業務コストが掛からずクライアントからの定期収入もあり安定している。 このカテゴリーは、もちろん弁護士だけでなく、公証人や不動産会社も同じだ。
開業医と同じく、歯医者も最初の開業費はかなり投資金額が必要だが、同時に2-3人の患者のケアができるメリットもある。また、美容歯科も非常に人気が高く利益率が高い。
小規模の電力会社で従来の火力発電、水力発電、原子力、太陽光、風力、地力発電など多くの電気の種類から選べる。(海外では電力会社は民営化されているので、消費者が選べるようになっている事が多い)
不動産賃貸、大家になって個人の住宅もしくはテナントの両方を経営するのは、最初の投資は必要だか、返済が終われば安定して利益率が高い。
実際にこのカテゴリーの職種は、開業医と大きく違いはなく、整体師、検眼医、臨床心理士、足治療師などの医療関係従事者に相当します。
医師になるためには資格、トレーニング、経験、そして高額の学費の投資が伴ってくるわけだが、医師は上記の職種と同じく、初期投資が比較的低く、固定客を持てることが大きなメリットである。
これらのビジネスは需要もあり安定していて利益率も高いことで知られている。
宗教団体は利益が高い。非営利団体は寄付金を宗教の目的に利用するということになり、教会だけでなく、学校、大学などもこれに適応する。コストや税金が免除である点も大きい。
経営マネジメント、人材会社、マーケティング、環境問題などのコンサルティングは、初期投資が掛からず人的資本なので利益率が高い。
インテリア、店舗、グラフィックデザインなどの部門は急成長している。製品の価値は見た目やデザインによることが大きくウェブサイトなども含めるトータルコーディネーションが求められており需要が高い。さらにこちらも初期コストが掛からないので利益率が高くなる。
これらの事務・総務関連のビジネスは様々な業界で必要とされている、食品関連会社から開業医など毎日の事務的なサービス(記録、ファイル、財務計画など)様々な業界で需要が高く初期コストがかからない。
この情報は、海外向けだが、電力会社を除き、基本的には世界各国共通であることが分かる。人的資本(ヒューマンキャピタル)を基盤とする職種はどこの国でも強く、経験値が上がるとさらに価値も上がり個人事業主として独立する方が多い。
特に専門職は不況にも強い。日本にはないが特定の専門医、足治療師など、高齢化社会に対応した医療サービスとしても成長していくだろう。
このようなことを見据えて子供たちの教育への投資、将来の職業も考えていければと思う。
参考サイト:The 15 Most Profitable Small-Business Industries
写真出典:Shutterstockより
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